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3S級舶用機関整備士指導書

 事業名 舶用機関整備士の資格検定事業
 団体名 日本舶用機関整備協会 注目度注目度5


1.5 船尾管軸
 多軸船の場合、船体構造上、プロペラ軸の長さが長くなり製作上、装備上などの理由により、プロペラ軸継手と中間軸継手との結合位置を船外で行うことがある。この場合の船尾管内を通る中間軸を船尾管軸と言う。
 船外位置に軸継手がある場合は、軸継手を海水からの腐食に対して保護するための保護カバーを設ける必要がある。
 
1.6 船尾管および船尾管軸受
1)船尾管
 一般に船尾管本体(スタンチューブ)は鋳鉄製あるいは鋳鋼製の場合が多い。また比較的大型船では船尾管本体を設けず、船体と溶接構造で形成する場合もある。
 
2)船尾管軸受
(1)海水潤滑軸受
 海水潤滑軸受材として、リグナムバイタ、合成ゴム、合成樹脂などが使用される。
(1)リグナムバイタ
 リグナムバイタは熱帯地方に成育する自然木で自己潤滑性に優れた軸受材である。リグナムバイタは、海水に浸漬すると膨潤するので、装てん時、長手方向(軸方向)の伸びしろを考慮する必要がある。またプロペラ軸回転時リグナムバイタに含有されている樹脂分が温度の影響を受けやすいのでプロペラ軸とリグナムバイタとの摺動熱を取去るため船尾管へ積極的に給水する必要がある。
 リグナムバイタは船尾管ブッシュ(青銅製)に装着する際3・18図に示すように軸受の下半部には変形がきわめてすくない木口材を、上半分には板目材を使用することが大切である。
 
(拡大画面:52KB)
3・18図 リグナムバイタの取付要領
 
(2)ゴム軸受
 3・19図に示すようなゴム軸受の構造はリグナムバイタ軸受と同じである。ゴム軸受は、軸の回転が高い時、軸とゴム軸受との摩擦係数が小さいため、主機関出力の動力損失がすくなく、ゴム自体の耐摩耗性が優れていることから近年海水潤滑軸受材として普及している。プロペラ軸回転時ゴム軸受部の温度上昇は致命的な損傷につながるので冷却水の供給はリグナムバイタ以上に十分留意しなければならない。
 
(拡大画面:49KB)
3・19図 ゴム軸受の構造
 
(3)樹脂軸受
 樹脂軸受は小型船の船尾管軸受に使用される場合が多い。現在船尾管軸受材としてはフェノール樹脂に綿帆布やアスベストを入れ積層したもの、樹脂粉末を圧縮プレスしたテフロン系のものなどが使用されている。
(2)油潤滑軸受
 軸受材としては鋳鉄製または鋳鋼製ブッシュにホワイトメタルを内張り鋳込んだものが使用される。ホワイトメタル軸受は油にて潤滑され軸受性能が非常に優れているが、軸が片当りしないよう軸芯に十分注意しなければならない。
 
1.7 張出軸受
 張出軸受とは多軸船などで、プロペラ軸を支持するために船外に張り出した軸受で、シャフトブラケット軸受とも言う。3・20図に示すように一般に海水潤滑軸受で、リグナムバイタ軸受またはゴム軸受が使用される。油潤滑軸受の場合はホワイトメタル軸受を使用し、張出軸受と船尾管軸受の間のプロペラ軸を円筒形の鋼板で覆い、油溜りを作り、張出軸受の船尾側および船尾管船首側にシール装置を設ける。
 
3・20図 張出軸受







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