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3級舶用機関整備士指導書

 事業名 舶用機関整備士の資格検定事業
 団体名 日本舶用機関整備協会 注目度注目度5


3)ダイヤルゲージ
 スピンドル形と、テコ式ダイヤルゲージがある。スピンドル形は、直線運動をするラックの動きをピニオンに伝え、指針を回転させる方式であり、テコ式は、球状測定子にリンクで連結された歯弧の動きを、針に伝える構造のものである。いずれも、指針1回転毎の読みと、指針の示した目盛りの読みによって測定するもので、測定範囲の大きなものは、別に短針を持つものもある。ダイヤルゲージの目盛りは、スピンドル形では短針と長針を有し、長針は外周を100等分し、1目盛りは一般に0.01mmを示し、1回転すると1mmで、これを短針の目盛りで表すようになっている。なお、計測は通常最小目盛間を目視で5又は10等分し0.001〜0.002mm程度まで読み取る。
 テコ式は、指針が1回転以上は回らないので、目盛板は若干異なるが、1目盛は一般に0.01mmを示す。4・6図はスピンドル形を示す。
 
4・6図 スピンドル形ダイヤルゲージ
 
 ダイヤルゲージは測定物の絶対寸法長は測定できないが基準面又は線などを定め、その点を零基準として、そこから計測面又は線までの寸法を読み取る計器であり、色々な寸法を測定する器具に広く用いられている。最も代表的な例としては次に示すシリンダゲージに用いたり、デフレクションの計測やカップリングの芯出しなどに広く用いられている。一般に用いられているダイヤルゲージは殆んどがスピンドル式であり、その測定範囲は0〜5mm、0〜7mm、0〜10mmの3種類があり、測定範囲が小さくなればなる程、測定誤差が少なく精度は高くなる。
 
4)シリンダゲージ
 穴の内径を測定するために広く用いられる測定器であり、4・7図に示すような構造である。計測穴の大きさに合せ各種の大きさのシリンダゲージがあり計測寸法に適合したシリンダゲージを用いなければならない。
 シリンダゲージの指示器はスピンドル形のダイヤルゲージを指示器取付部へ適当に差し込んで締付け固定する。
 
(拡大画面:27KB)
4・7図 シリンダゲージ
 
(1)換えロッドおよびワッシャの選択
 測定する穴の内径に合わせ、若干大き目の寸法となるように換えロッドおよびワッシャを選択し、4・7図の位置に取り付け、ネジを締め付ける。寸法が大き過ぎると穴に入らなくなったり、きつすぎると穴の表面を損傷する。小さ過ぎると測定できなくなる。測定子が動く範囲内で計測できる寸法のロッドおよびワッシャを選択することが重要である。
(2)ダイヤルゲージの取付け
 指示器として付属されているダイヤルゲージを取付けるが、その差し込み程度はダイヤルゲージのスピンドル先端の測定子が押棒に軽く当たりゲージの指針が半回転程度振れる位置で止め固定する。
(3)シリンダゲージの零点調整
 計測内径(呼称径)と同じリングゲージを用いて、4・8図に示すようにシリンダゲージを入れ、ゲージの指針が示す最小値の位置にゲージの外周目盛の0点を合わせる。これがリングゲージの内径となる。
 この内径を基準にして測定穴径がどの程度、大きいか小さいかをシリンダゲージで計測するのである。リングゲージは通常20℃における誤差が記されており、その分を計測後に補正することが大切である。リングゲージがない場合はブロックゲージを組合せて測定内径(呼び径)と同じ寸法のゲージを4・9図のように作り、これにシリンダゲージを入れて0点調整する。
 リングゲージもブロックゲージもない場合は、マイクロメータを用い測定内径(呼び径)と同じ寸法に合わせクランプでスピンドルを固定し、マイクロメータをバイスに軽く狭むなどの方法で固定し、アンビルとスピンドル間にシリンダゲージの測定子を入れて、0点を調整する。
 
4・8図 リングゲージ
 
4・9図 ブロックゲージ
 
(4)内径の計測
 4・8図4・9図の0点調整のように目盛を正しく読むことが大切であり、必ずダイヤルゲージの正面へ顔を向けて目盛を読むこと。この場合、0点から何目盛り、右又は左へ指針が移動したかにより、リングゲージの内径に比較し、測定個所の内径が大きいか、小さいかを知ることができる。その場合、測定個所における穴の直角断面での内径を読み取るため握り部分をつかみ、必らず4・10図に示す方向に若干動かして指針の先端が示す最小距離の位置で目盛りを読まなければならない。
 
4・10図 計測方法







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更新日: 2019年8月24日

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