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2.8 異音や騒音などの異常音
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1)ロッカー室の異音
(1)バルブクリアランス過大
 プッシュロッドやバルブステムエンドにロッカアームが衝突して作動するので、カチャカチャと云う騒音を発生すると共に、接触部分の摩耗を促進する。
(2)バルブシートの吹き抜け
 排気管などからトントンと云う不規則な音を発生すると共に、吸気管へはバンバンと云う不規則音と共に火焔の吹き出しが見られることがある。
(3)バルブの突き上げ
 バルブクリアランスの調整不良で、隙間の無いような場合、熱膨張によりバルブが突き上げられて、ピストン頂面に衝突して、コンコンと異音を生じることがある。
(4)噴射タイミングの早すぎ
 カンカンと高い音を発生する。(ノッキング音)
 
2)シリンダヘッドの異音
(1)ロッド小端ブッシュ摩耗
 ピストンピンとブッシュのスキマが大きくなり、ピストンがシリンダヘッドの下面に衝突したり、ピンとブッシュが衝突して、コンコンと異音を発生する。
(2)ロッドメタル摩耗
 クランクピンとのスキマ過大の場合、往復慣性力により、ピストンロッド組合せが、スキマ分だけ上下に衝突して、コンコンと異音を発生する。
(3)ノッキング音過大
 カンカン又はコンコンと叩き音を発生する。上記のように衝突して発生する機械的な異音と燃焼による異音があり、判別は難しい。
(4)ヘッドガスケット吹き抜け
 燃焼ガスの吹抜けが生じるので、バンバンと破裂音を発生したり、圧縮空気もれ音(シュシュ)を発生する。
 
3)クランクケース、ギヤ室の異音
(1)ロッドメタル摩耗
 クランクピンとの衝突音を生じ、トントンと異音を発生する。
(2)メーンベアリング摩耗
 クランク軸がメタルに叩きつけられるので、ドンドンと異音を発生する。
(3)ギヤブッシュ摩耗
 タイミングギヤの噛み合いバックラッシュが大きくなるので、ガラガラとギヤ音を発生する。
(4)タイミングギヤ破損
 前項同様にギヤ音を発生してガツンガツンと不規則音を生じる。
 
4)過給機の異音
(1)スラストメタル摩耗
 ロータが左右に振れて回転し、タービンホイールやコンプレッサホイールがケーシングなどに衝突して、異音を発生すると共に、過給機に振動が発生する。
(2)Vクランプの弛み
 空気やガスのもれ音を生じる。
(3)サージング音
 コンプレッサホイール内の逆流現象であり、バンバンと不規則音を発生することがある。特に高速高負荷運転中に、急激に低速運転へ、回転速度を低下した時に発生し易い。
(4)バランス不良
 ロータの回転バランスが悪いと、遠心力でホイールが振れて高速回転し、ケーシングなどに衝突して異音を発生すると共に、振動を起こす。
 
5)減速機の異音
(1)ベアリング摩耗
 ボールベアリングやテーパローラベアリングが摩耗すると、円滑に回転できなくなり、ザーと云う連続音を発生する。
(2)ギヤのチャタリング
 捩り振動やトルク変動があると、ギヤの回転が不規則で、噛み合が円滑でなくなるため、ギヤの噛み合い面が衝突を起こして、チャタリング現象を生じ、噛み合いチャタリング音を発生する。
(3)ギヤ音
 ベアリングが摩耗すると軸芯下がりが置き、バックラッシュが大きくなり、ガラガラとギヤ音を発生する。
 
6)その他
(1)調圧弁チャタリング
 メタルなどが摩耗すると潤滑油の圧力が低下するため調圧弁で油圧を高め、バネ一杯まで調圧した状態の場合は、調圧弁が連続的に振動して、ビーと云う連続音を生じ摩耗する。
(2)アフタバーニグ
 未燃焼ガスが排気管内で燃焼して、排気管出口から火焔を吹き、バーンバーンと云う爆発音を発生する。
(3)バックファイヤ
吸気管内へ燃焼ガスや火焔が逆流し、バーンバーンと云う爆発音を発生する。







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