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エ 花と植物の町民運動の展開
 プラントピアとの協力のもとで、花と植物が生活に根付くまちづくり展開を目指し、心和む生活環境づくりの文化意識を啓発する。
 また、『美鯖丹をつくる会』等が中心となって実施されている「花で潤うまちづくり」活動の一層の展開を図るために、平成16年度に開催が予定される「スポレク祭」、平成17年度の「国民文化祭」などを目標に定めた活動を促進する。
 
【育成方策】
○プラントピアの立地条件を活用した文化活動
 朝日町に立地する総合植物園プラントピアを活用した文化活動を展開するため、39地区ある本町の自治会単位で、プラントピアの区画管理制度を設けるなど、地域住民が力を合わせて、花と植物のまちづくり活動に参加する体制づくりを検討する。
 
○花でうるおうまちづくり運動
 現在美鯖丹をつくる会が中心となって展開する「花でうるおうまちづくり」活動を促進し、住民が主体的に取り組む地域美化運動を展開する。
 また、スポレク祭や国民文化祭などの催しを短期的な目標とし、美しいまちづくりに向けた取り組みを進める。
 
【協働による展開の方向】
○プラントピアとの連携体制づくり
 区画管理などの活動を推進するために、プラントピアとの連携による活動体制に向けた協議を進める。
 
○美鯖丹をつくる協会などを中心とした活動の拡大
 「花でうるおうまちづくり」の展開拡大を図るために、美鯖丹をつくる協会等との協力体制を進めるとともに、表彰制度などのあり方について検討する。
 
図表4−11 花と植物の町民運動の展開のまとめ
方策 展開のイメージ例 協働による展開の方向
プラントピアの立地条件を活用した文化活動 ○古墳公園花祭りなどとの連携 ○プラントピアとの連携体制づくり
○プラントピアにおける地区毎の区画管理制度
花でうるおうまちづくり ○スポレク祭や国民文化祭を目標とした活動展開 ○美鯖丹をつくる協会などを中心とした活動の拡大
 
オ 朝日の特性を生かした芸術や文化とのふれあい
 朝日町の地場産品や地元輩出の人材などによる芸術文化活動を進める。
 地域に暮らしながら地元の素材を使った芸術活動により、住民の生活に融和した芸術文化づくりに向けた取り組みを進める。また、現在実施されているマリンバ教室など、楽器を演奏しながら学べる活動を促進し、他地域との交流やふれあい活動を広げる。
 さらに、朝日西小学校で進められてきた芸術作品の収集、郷土出身の芸術家来町による住民との交流、コミュニティスクールなど現在の活動を継承しつつ、住民の希望や取り組み要請に応じた芸術文化ふれあい活動を展開する。
 
【育成方策】
○アーティストインレジデンス
 本施策はこの町にない芸術活動とふれあえる環境を提供し、住民が共に、創作活動に携わる体験をとおして、芸術活動への理解と参加を呼びかけようとするものである。
 
アーティストインレジデンス
 アーティストに“宿舎”と“創作の場”と“作品発表の場”を提供、ある期間そこに滞在してもらって、創作活動を支授するもの。これまでその地域はなかった新しい芸術創作を普及させようとする狙いから、全国各地で取り入れられている。
 
○マリンバ教室や木琴楽団
 朝日町の地場産品として知られる「マリンバ」を住民に広め、これまで実施されているマリンバ教室の継続と拡大、木琴楽団などによるコンサート機会の拡大を図る。
 また、県内の病院や福祉施設などとの連携を図り、マリンバによる音楽療法を通しての交流活動を進める。
 
○郷土出身の芸術家との交流
 郷土出身の芸術家との交流を通し、より身近に高度な芸術にふれあう機会として、文化祭への来町を招聘するなど、「浩利展」の開催などを実施してきたが、今後さらにこうした機会を増やすなど、住民との交流を進める。
 
【協働による展開の方向】
○事業実施に向けた受け入れ態勢の検討
 アーティストインレジデンスの展開に向け、本町における受け入れ態勢を整えるために、教育関連機関や行政と、活動の中心となる民間団体の連携体制づくりを進める。
 
○交流事業などへの展開
 マリンバの演奏会や、慰問演奏、音楽療法活動などの展開を図り、多様な交流活動を進める。
 
○民間指導者の育成
 マリンバや木琴などの地場産品の活用による演奏活動を促進するために、民間指導者の育成方策を検討する。
 
○郷土にゆかりある芸術家とまちかど美術館の連携方策の検討
 郷土にゆかりのある芸術家との交流や住民への認知を図るために、街角美術館などの利用により、より身近に存在する芸術作品とのふれあい環境づくりを進める。
 
図表4−12 朝日の特性を生かした芸術や文化とのふれあいのまとめ
方策 展開のイメージ例 協働による展開の方向
アーティストインレジデンス ○アーティストインレジデンス事業の導入 ○事業実施に向けた受け入れ態勢の検討
マリンバ教室や木琴楽団 ○ふれあいコンサートの継続 ○交流事業などへの展開
○マリンバ教室の継続 ○民間指導者の育成
○笑琴会演奏会の継続
郷土出身の芸術家との交流 ○幸若文化情報センターの作品展示PRと昔及 ○交流機会の提供拡大
○スクラッチボード作品とのふれあい ○郷土にゆかりある芸術家とまちかど美術館の連携方策の検討
○まちかど美術館の利活用と普及対策







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