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3 日頃の生活などについて
(1)朝日町に対するイメージ(問10)
 朝日町に対するイメージについて複数回答(5つまで)でたずねたところ、「くらしが安全である」が42.3%で最も多く、ついで「古墳や泰澄大師などの歴史がある」34.8%、「人の素朴さがある」31.8%、「ゆとりのある生活環境」31.5%、「やすらぎがある」29.1%、「四季があざやか」27.2%であった。
 また、比率の低かったものでは、「はなやかさがある」0.3%、「自由闊達な意見が通る気風」 1.1%、「新しい事業にチャレンジする姿勢」2.6%、「清潔感がある」2.9%、「弱いものへのいたわり」3.5%、「町民のいきいきした動き」4.2%であった。
 
図表2−26 朝日町に対するイメージ
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(2)項目別満足度評価(問11−1)
(1)全体および年齢階層別結果
 各年齢層別の生活環境における満足度は、図表2−27に示すような結果となっている。このなかで、すべての世代おいて満足度が最も低くなっている「バスの便」では、60歳以上の高齢者層における評価が低くなっている。
 また、「日常の買い物」については、20歳代から30歳代の評価が低く、「身近な道路」への評価は20歳代及び50歳代において多様ではあるが低い評価となっている。
 さらに、「教育環境」においては30歳代、「病院・福祉施設」においては、30歳代、40歳代の評価が比較的低い値となっている。
 一方、「振動」「煤煙」「悪臭」「上下水道」「風紀・犯罪」など環境面における評価は比較的高い評価となっている。
 
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(注) 満足度は、「大変困っている」を−10、「困っている」−5、「気になることがある」±0、「あまり気にならない」+5、「全く問題ない」+10ポイントとして、各年齢層の加重平均によって算出
 
 次に、これらの各評価項目を集約し、それぞれの傾向を見ると、図表2−29に示すように生活環境系の評価が高く、利便環境系及び教育福祉系の評価が低くなっている。
 
図表2−28
  利便環境系 生活環境系 教育福祉環境系
全体 4.15 6.63 6
20〜29歳 3.84 7.27 6.25
30〜39歳 3.52 6.06 4.2
40〜49歳 4.14 6.38 5.3
50〜59歳 4.5 5.94 5.46
60〜69歳 4.24 6.47 6.15
70〜79歳 4.69 7.34 5.97
 
 
図表2−29 生活要素別評価
(注) 関係列の満足度は、先に示した調査項目の満足度を集約して算出
  生活利便系: 「バスの便」、「生活ゴミの処理」、「日用品等の買い物」、「身近な道路」の満足度の平均
  生活環境系: 「近隣騒音」、「振動」、「煤煙」、「悪臭」、「下水道・廃水処理等」、「風紀・犯罪」の満足度の平均
  教育福祉環境系: 「保育・子育て環境」、「教育環境」、「近所づきあい」、「病院・福祉施設」の満足度の平均
 
(2)年齢階層と環境系列別の相関について
 年齢と各環境系列別の相関について考察すると、利便環境系及び教育環境系の評価と年齢層においては、年齢が増すと共に、総体的に満足度評価が上昇する傾向が見られ、図表2−30、図表2−31に示すような結果となっている。
 これに対し、生活環境系の評価は図表2−23に示すように40歳代及び50歳代を底とした皿形の近似曲線が得られ、実年層における生活環境改善への要請が受け止められる。
 
図表2−30 年齢階層と生活利便性評価の相関図
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図表2−31 年齢階層と教育環境評価の相関図
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図表2−32年齢階層と生活環境評価の相関図
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(3)環境系列相互の相関について
 環境系列毎の組み合わせによる相互の相関について考察すると、図表2−33、図表2−34、図表2−35に示すような傾向が示され、それぞれの多項式によって関係が示されている。
 利便環境系と生活環境系の評価における相関では、図表2−33に示すように、一定のサイクルによって上下するバイオリズム型曲線によって相互の関係が示されている。生活環境系と教育福祉環境の相関は、図表2−34に示すように逆S字型曲線によって表されており、生活環境系の評価が7ポイント前後で、教育福祉系の評価が最大となっている。利便環境系と教育福祉環境系の相関は、総体的に正比例の傾向が示される中で、近似式としては、図表2−35に示すような近似曲線で表される。
 
図表2−33 生活利便性と生活環境評価の相関図
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図表2−34 生活利便性評価と教育福祉環境評価の相関図
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図表2−35 生活利便性と教育福祉環境評価の相関図
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