| 4 インタビューに見る朝日町の現状  ここでは、朝日町における地域自治活動、産業、文化活動等の実態に詳しい方々へのインタビューをもとに、本町の現状をまとめる。   (1)地区自治会  各地区の自治会は、運動会や旅行、美化活動などの社会奉仕活動、公民館まつりなどを行っている。また、八坂神社願人坊踊のような伝統芸能を独自に継承している地区もある。  現在も、運動会などの各地区のレクレーションは若干減少傾向にあるものの、総会や社会奉仕(草刈り、側溝清掃等)運動は従来通り行われている。   (2)性・世代別地域自治活動  成年以上が参加する性・世代別地域自治活動には、現在は壮年団、婦人会、福寿会の3つである。福寿会の活動は活発であるが、壮年団・婦人会は地区の組織が解散するなどにより全町組織への加盟団体数が減少している。また、青年団は平成2年に解散している。   
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| 名称 | 会員資格・活動内容等 |   
| 青年団 | ・未婚の男女の集まりで、全町的な活動が多かったが、平成2年に解散した。 |   
| ・その後、活動復活のための有志の集まり「ACTあさひ」が立ち上がるが、現在はあさひまつりのときだけ活動している。 |   
| 壮年団 | ・会員資格:既婚で50歳ぐらいまでの男性(地区によっては強制加入) |   
| ・連絡協議会には14団体が加盟。 |   
| ・地区によっては地区自治会を兼ねている場合もある。 |   
| ・地区の美化活動後のバーベキュー大会や、あさひまつりなどで活動。 |   
| 婦人会 | ・会員資格:既婚で55歳ぐらいまでの女性 |   
| ・JAの婦人部を兼ねる。 |   
| ・全町組織には39集落中26集落が加盟している。 |   
| ・残る13集落は集落内での活動を従来通り行っている。 |   
| ・レディースフェスティバル(運動会)の実施や、あさひまつりへの参加などの活動を行っている。 |   
| 福寿会 | ・高齢の男女の親睦団体(概ね60歳以上) |   
| ・町内に18支部あり、生きがいデイサービスを行っている老人福祉センター幸若苑を拠点に福寿会独自の文化祭や運動会、各種講座、カラオケ、ボランティア活動などを行っている。 |  |    (3)消防団、防災関連  消防団は、20代から40代の男性61人で構成されている。町外で働いているものが多く、日中高齢者のみの世帯の増加など、不慮の災害への対策が求められる。   (4)グループやサークルの活動  社会福祉協議会への登録ボランティア団体の中には、活動を停止する団体もいくつかあるものの、協議会からの呼びかけにより、移送サービス、給食の宅配サービスを行うボランティアが新たに登録されるといった新陳代謝がある。  また、観光ボランティアでは制度開始以来ほとんど交代がなく各担当地区1、2名の構成であるため、知識の交換・継承等の対応が求められている。  その一方で、文化協議会団体や体育協会団体、生涯学習、カルチャーセンターのように、個人の趣味・趣向によって参加する活動は活発に行われ、それぞれの場で交流が営まれている。   (5)商店街  朝日町へは丹生郡の中心的な施設が設置され、地域における中核的な商業地が形成されていたことから、地域の結接機能を担っていた。現在は、自家用車保有台数の増加や周辺市町村への大型小売店舗の立地などの影響により、環境は厳しいものがある。  日頃のお声がけを欠かさない商業主の姿勢と実績によって消費者から信頼を得ることが商店街の繁栄につながって今日に至っている。今後高齢化等による商業経営環境を考慮した上で、後継者の育成や地元消費者のニーズに対応できる商業地の再生が求められる。   (6)住民の文化活動  住民の文化・スポーツ活動は、文化祭、体育祭、各地区や愛好家の活動が中心になっている。無形文化財として願人坊踊と八坂神社の神事の2つが町文化財に指定されている。願人坊踊は集落内で継承し、八坂神社の神事も八坂神社で継承をしている。 |