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ハッピーファミリー賞 森岡(もりおか) チヨ(大8.5.20生)
福岡県宗像郡津屋崎町
 
 大正8年長崎県五島列島生まれ。海難事故で夫を失うが、二男六女を立派に育て上げる。76歳の時、心臓の大手術を乗り越え、83歳の現在は、老眼鏡、入れ歯、ボケもなく、ボランティア精神旺盛な元気な毎日を過ごしておられる。
(推薦者 落藤すみ代)
 
Ms.Chiyo Morioka
(Born on May 20, 1919)
Tsuyazakicho, Munakata-gun, Fukuoka Prefecture
 
Ms. Morioka was born in 1919 in the Goto Islands of Nagasaki Prefecture. In spite of losing her husband to a disaster at sea, she brought up two good boys and six good girls. At the age of 76 she survived a major heart operation. Now at 83, she leads an active, healthy life, sometimes engaging in volunteer work. Her mind remains as lucid as ever, and she has no use for reading glasses or artificial teeth.
Recommended by Ms. Sumiyo Ochifuji, her daughter.
 
 森岡チヨさんは大正8(1919)年に長崎県五島列島西端の半農半漁の島で生まれ、第二次世界大戦の終り頃に同じ島に嫁ぎ、昭和19年〜31年までに二男六女をもうけた。六女の顔を見ぬまま夫は、海難事故で亡くなった。農業機械や文化的な生活必需品がなくても、自給自足の生活で子どもの教育を優先してドン底の生活を楽しんだ。森岡さんの生きかたを見て育った子どもたちは、看護婦や警察官、教員など、いわゆる奉仕職についた。
 60代には生まれ育った島を離れて、福岡で孫たちのベビーシッターに新たな生きがいを見つけた。世界約15ヶ国を外遊し、ネイティブの九州弁であらゆる人にコミュニケーション能力を発揮した。
 76歳で生死をさまよう心臓の大手術を受け、入院生活の間も白分のことより周囲の病気の人たちを励まし気づかい、夫のいる来世まで往復したと自慢気に話す。83歳の今日まで老眼鏡なし、入れ歯なし、ボケ症なしで元気に過ごしている。
 
 
 
 







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