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環境問題(かんきょうもんだい)に関するプログラム
地球にはこんな環境問題(かんきょうもんだい)がおきています
地球温暖化(おんだんか)
平均気温が3.5度上昇(じょうしょう)すると海面は110cm上昇
 人間が石油や石炭などの化石燃料(ねんりょう)を大量に消費し続けてきた結果、地球を取りまく大気中に二酸化炭素(にさんかたんそ)など温室効果(おんしつこうか)のあるガスが増えています。地球の平均気温は、この100年間で0.3度〜0.6度上昇し、それだけで10cm〜35cmも海面が上がりました。このままでは南極と北極の氷が溶けて海面はますます上昇し、低地や島だけでなく、国自体が海に沈んで(しずんで)しまうところもあります。
 
野生生物の減少
動物園にいる動物たちがいなくなる
 生息地(せいそくち)が破壊(はかい)されたり、乱獲(らんかく)がおこなわれたため、野生生物が急激(きゅうげき)に減っています。地球には数えきれないほど多くの種類(しゅるい)の生物が存在しますが、それらの生物は何百万年もかかって進化をし、今の状態(じょうたい)になりました。日本ではトキやアホウドリの絶滅(ぜつめつ)が心配されていますが、世界では13分間に1種類の割合で、生物が絶滅しているそうです。
海洋汚染(おせん)
命の源(みなもと)である「母なる海」が汚されています
 工場排水(はいすい)や家庭排水が海に流れ込むと、赤潮(あかしお)や悪臭(あくしゅう)が発生します。また、山や川に捨てられたゴミや廃棄物(はいきぶつ)、タンカー事故によって海に流出した油も海を汚しています。ほかにも、海に浮いているビニールやプラスチックをエサと間違えて食べたイルカが命を落とすなど、海洋汚染が深刻(しんこく)になると海で暮らす生物にも悪い影響があります。
 
オゾン層の破壊
南極上陸のオゾン層に穴が
 フロンガスなどによって、地球を取りまいているオゾン層(地上から約25km上空にある、“オゾン”という気体が多く集まった層のこと)が少なくなると、地球に届く有害な紫外線(しがいせん)の量が増えます。このため、皮膚ガン(ひふがん)や白内障(はくないしょう)などの目の病気にかかる人が多くなるといわれています。
 
酸性雨(さんせいう)
空からレモン汁のようなすっぱい雨が降ってくる
 石油や石炭などの化石燃料が燃焼(ねんしょう)すると、有害な煙などが大気中に排出(はいしゅつ)されて雨や霧(きり)を酸性に変えてしまいます。酸性雨は森林を枯らしたり(からしたり)、湖沼(こしょう)や河川(かせん)の魚を死滅(しめつ)させるだけでなく、人の体にも害を与えます。
 
熱帯林(ねったいりん)の減少
動物たちの住む場所がなくなる
 過去50年間で、地球にある熱帯林の約半分が消えてしまいました。「生命の宝庫(ほうこ)」ともいわれる熱帯林が減少すると、そこに生息する多くの野生生物は行き場を失い、食料もなくなって絶滅の危機にひんしてしまいます。また、森林がなくなると大量の二酸化炭素が放出(ほうしゅつ)されて、地球温暖化を促進(そくしん)することにもなります。
 
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