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海の上での国境線
 テレビのニュースなどを見ていると、「領海(りょうかい)」や「排他的経済水域(はいたてきけいざいすいいき)(EEZ)」という聞きなれない言葉を耳にすることがあります。また、学校の授業などで「200海里(かいり)条約」について勉強したことのある人もいるかもしれません。
 海には、どの国の船も自由に航行(こうこう)できる「公海(こうかい)」と、規制(きせい)のある「領海」があります。領海は、それぞれの国が自分の権利として、他国が勝手に進入することを禁止する海域(かいいき)のことで、「国連海洋法条約」によって、最大12海里(22.2km)と決められています。
 この公海と領海のほかに、各国の沿岸から200海里(約370km)までの区域(くいき)は「排他的経済水域」と呼ばれます。この区域を保有(ほゆう)する国には、魚などの食べ物や石油・鉱物(こうぶつ)などの資源を開発する権利が認められているので、大変重要な場所です。周りを海に囲まれた島国である日本は、この水域(すいいき)が450万km2(日本の国土面積の約12倍!!)もあって、世界で6番目の広さを持ちます。陸地面積の大きさは60位くらいのようですから、日本が海から受けている恵みがどれだけ大きいか、想像できますね。







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