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海洋観察(かいようかんさつ)
東京港(とうきょうこう)
 東京港は、昭和18年に国際貿易港(こくさいぼうえきこう)として開港(かいこう)しました。現在は毎年約5,000隻(せき)の外国船が入港(にゅうこう)しています。
 主な輸出(ゆしゅつ)品は、一般機械やプラスチックが多く、輸入(ゆにゅう)品では、果実(かじつ)や野菜が1位となっています。輸入品を金額に直すと、約3兆3,000億円で全国1位となります。
 東京湾には、東京港を含め、横浜港、千葉港、木更津港(きさらづこう)、川崎港、横須賀港(よこすかこう)があり、日本の「三大湾(さんだいわん)」のひとつです。ちなみに、ほかの二つは大阪湾と伊勢湾(いせわん)です。東京湾は、面積では三大湾の中でもっとも小さいのですが、取り扱っている(とりあつかっている)貨物量は最大です。
 
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鳥島(とりしま)
 鳥島は、東京の南600kmのところに浮かぶ無人島です。島の周囲は約7kmで、3つの山がありますが、北西部の雑草地(ざっそうち)以外のほとんどが、噴火(ふんか)でできた岩や砂でおおわれています。
 明治のはじめ頃は、何百万羽ものアホウドリがこの島で繁殖(はんしょく)していましたが、羽毛(うもう)を手にいれるために多くのアホウドリが捕獲(ほかく)され、1930年頃には100羽ほどに減ってしまいました。その後、1950年代に確認されたのはたった10羽で、一度は絶滅(ぜつめつ)の危機(きき)に瀕し(ひんし)ましたが、国の特別天然記念物(てんねんきねんぶつ)、国際保護鳥(こくさいほごちょう)に指定されて手厚く保護(ほご)された結果、現在では少しずつ数が増えているそうです。
 
 
ソウフ岩(がん)
 水平線上にポツンと立っている丸い柱のような岩がソウフ岩です。草木はまったくなく、わずかにこけが生えているほどです。海面にポツンとたたずむ姿は孤独(こどく)ですが、何千年、何万年にもわたって波や風、雨にたえている姿には感動させられます。
 ソウフ岩には、もちろん人は住んでいませんが、海を渡る水鳥が休息(きゅうそく)場所として訪れます。また、まわりの海水はプランクトンが豊富で、たくさんの魚が住んでいるほか、イルカやクジラを見かけることもあります。







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