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3. プログラムについて
 5日間のクルーズでは、楽しく、また、ためになる様々な活動プログラムが組まれています。
 
【海に関するプログラム】
 海がどういうものかであるかは、たぶんみなさんが知っていると思います。では、「海ってなに?」と質問をされたとき、みなさんはどのように答えますか。「海」は海水浴(かいすいよく)で遊ぶためだけのところではありません。実は、漁師さんが人々の食べる魚を捕り(とり)、世界各地の資源(しげん)や産物(さんぶつ)が行き交う(かう)場として、わたしたちの生活に大きくかかわっています。
 太平洋に浮かぶ島々を観察したり、「海洋の生物と環境に関するお話し」などを聞いて、海のすばらしさや、人々が海から受ける恵みなどについて考え、学んでもらいたいと思います。
 
【船に関するプログラム】
 人は、ときに自然の猛威(もうい)として命まで脅かす(おびやかす)存在にもなる海とつきあうため、大昔に知恵を出しあって「船」をつくりました。それからずっと、船は、人と海とのかけはしとして時代とともに発達し、目的に応じて進化をしてきました。
 一年の半分以上を洋上で暮らすふじ丸船長の貴重な「お話し」をはじめ、操舵室(そうだしつ)・機関室(きかんしつ)の見学など、船への理解を深めてもらいます。
【小笠原諸島に関するプログラム】
 小笠原諸島(おがさわらしょとう)は太平洋に浮かぶ島々で、東京から南に約1,000km離れたところにあります。かつて一度も大陸と続いたことがなく、珍しい(めずらしい)植物が育ち、マッコウクジラやザトウクジラ、たくさんのイルカに会える島としても有名です。
 寄港地(きこうち)の父島(ちちじま)では、ホエールウォッチングやフィールドトレッキング、海浜活動などをとおして、豊かな自然と触れ(ふれ)あいます。
【ワークショップについて】
 今回のクルーズでは、海や船、自然や環境問題などについて、みなさんで話し合いをしながら、楽しく勉強もしていきたいと考えています。ワークショップ活動は、班のみなさんに興味のあるテーマを選んでもらって、その内容をグループごとに調べ、発表をしてもらいます。
 グループ活動では、そのときにちょっとでも疑問(ぎもん)に感じたことや、ふだんの生活で自分が体験したり、考えていることをみんなの前で発表しましょう。ひとりひとりの意見の積み(つみ)かさねが、「体験クルーズ」に参加するみなさんの考えを変えていきます。
 そして、「体験クルーズ」や「海」のことを、いつかまた会う日に話題にできるような、そんな発表にしたいと考えています。







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