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1. 海を調べてわかること・観測の目的
 「船の科学館」は、東京港の埋立地(うめたてち)にあります。
 もともと、この一帯は遠浅(とうあさ)の海で、海苔(のり)の養殖や漁業が行われていました。漁場だった海が埋め立てられ、生き物はいなくなってしまったのでしょうか? よく見てください。岸壁(がんぺき)を見ると貝やカニがいます。魚やクラゲの泳いでいる姿も見ることができます。
 しかし、一年中同じ種類の生き物が見られるわけではありません。
 なぜなら、地球の全表面積の約70%を占めている海は、天気や季節、場所や時間などによってさまざまな変化をします。特に海水の温度は、生き物の環境だけでなく、世界中の天気などにも深く関係しています。海を調べることによって、私たちが住んでいる地球全体を知ることができるのです。
 これから、みんなで海について調べながら、海の謎を少しだけのぞいてみることにしましょう。
 今日、新しく発見したことや、疑問に思ったことは、いろいろな本でも調べてみましょう。また、ほかの海を調べるときには、このハンドブックを材料に道具や測り方などを参考にしてください。
 
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参考:東京の海 生物図鑑(お台場および船の科学館前)







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