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私たちのボランティア
(社)海洋会
代表幹事橋本進(はしもとすすむ)
社団法人海洋会
 会員は、東京商船大学、神戸商船大学および海技大学校本科ならびにその前身校の卒業者、またはそれらの大学に在学したことのある者で構成され「海事に関する学術その他諸般の事項を攻究し、その発達に資するとともに、会員の向上および親睦を図る」ことを目的に、大正9年8月に設立された団体で、会員は平成14年3月31日現在、13,166人です。
 
海洋会ボランティアクラブ
 平成3年8月に設立されました。それは、海洋会会員有志の次のような提言によるものでした。
 「近年、国民の海への関心が高まり、海洋レジャーが盛んになりつつあることは喜ばしいことであるが、その…方で海に関する知識や経験不足から人災事故が増加傾向にあることは寒心に耐えない。
 海上における人命や財産を保護するためには、各関係機関の指導は欠かせないところであるが、われわれにもそれらの指導に協力しきめ細かな支援ができるのではあるまいか。
 
ビーチクリーンアップニ集まった海洋会の仲間
 
 また現在、自然環境の保全は地球規模で希求されているが、海を生活の場としてきた私たちは、すすんで海洋や臨海の環境保全に協力すべきではないか。幸いにも海洋会会員は、海に関するノウハウを持っている。これを十二分に生かしたボランティア活動で社会に貢献すべきである。」
 そして、これらの提言は会則第3条(目的)に次のように採り入れられました。
 「ボランティア活動によって、海洋レジャーおよび海上交通に伴う各種船舶の安全運航の技術、人命・船舶の保全、海上防災、海洋モラルの昂揚、海洋環境保全の活動に協力し海事思想の普及と啓もうを図り、世界に冠たる海洋日本国民の資質の向上に寄与することを目的とする。」
 
海洋会ボランティアクラブの事業
 現在、海事支援、ビーチクリーンアップ、通信情報化の3チームおよび明治丸特別部会が主体でボランティア活動を行っております。参加者は関東周辺の海洋会会員役100人です。
 
手入れよく保存されている明治丸(東京商船大学内)
 
(1) 海事支援チームは、海や船に関する海事事項について、広く啓もう・普及活動を行っています。「船の科学館グループ」もこのチームで、(財)日本海事科学振興財団・船の科学館の読書ルームおよび展示場において海や船など海事全般にわたるボランティア活動を行っております。
(2) ビーチクリーンアップ・チームは、クリーンアップ全国事務局や(財)かながわ海岸美化財団が、毎年春から秋にかけて湘南鵠沼海岸で実施している年2回の全国一斉クリーンアップと散乱ゴミ調査記録採取作業に、有力メンバーとして参加しています。
(3) 通信情報化チームは、チームの有志が所有するパソコン等の電子情報処理装置を用いて、会則の目的にて適合した公益法人の海洋・海事に係るデータベースの通信情報に対する支援活動を行っています。
(4) 明治丸特別部会は、国の重要文化財「明治丸」および東京商船大学資料館の展覧・保守・整備等に関しての奉仕活動を行っています。事業の内容は、明治丸および東京商船大学資料館見学者の案内・説明を行うのが主ですが、6月初旬の「学生祭」および7月20日「海の日」の明治丸・大学キャンパスの一般公開時には事前に周辺の整備・清掃を行っています。
 以上のように、海洋会ボランティアクラブは(社)海洋会の下部組織として設立されたボランティア団体です。メンバーは一同、ボランティア活動を楽しみながら精出しているところです。
(海洋会ホームページ)
 
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