安全操業に協力を
さけ・ます流し網漁業
北海道の「胆振東部日高海域漁業操業安全対策委員会は、5月1日から始まるさけ・ます流し網漁業の海難事故や漁具被害を防ぐため、付近航行船舶に対し、安全操業への協力を呼びかけています。
操業期間
5月1日から6月30日まで
操業時間
通常、正午ごろ出港し漁場選択を行い、15時ごろから投網を開始します。作業時間は約1時間半です。
揚網は、22時〜24時の間から始まり、3〜4時ごろには終わりますが、7時ごろまで及ぶこともあります。通常の作業時間は3〜4時間です。
帰港開始は、3時以降となっています。
操業位置
操業は、図の全海区を対象に行われます。
操業標識
投網の際、沖に向かって敷設していく場合は船尾に、陸に向かって敷設していく場合は船首に大漁旗または赤色旗が掲げられます。
敷設した網には、両端にそれぞれ赤色2枚旗と赤色点滅灯火が、中間には500〜800mおきに赤色1枚旗と白色点滅灯火が設置されます。これらの灯火の光達距離は、およそ1〜2カイリ程度です。
さらに、大半の網には、レーダーで見た場合に網を認識しやすいようにレーダー反射器も取りつけられています。
操業区域図
航行上の注意事項
(1) |
さけ・ます流し網は、大変に長く、密集して敷設されるうえ、発見が難しいので、漁場内での回避は非常に困難です。また夜間や悪条件下での回避は極めて困難になりますので、極力、操業している漁場を避けて航行して下さい。
やむを得ず操業している漁場内を航行する場合は、見張りを厳重にし、注意の上航行して下さい。 |
(2) |
投網中の漁船を発見した場合、網は船尾方向に延びていますので、漁船の前方を大きく迂回して下さい。
揚網中の漁船を発見した場合、網は船首方向に延びていますので、漁船の後方を迂回して下さい。 |
(3) |
敷設してある網を発見した場合は、赤灯火または漁船のいるところまで避航し、これらを避けて下さい。 |
(4) |
夜間、敷設してある網に接近してくる船舶を漁船が発見した場合、漁船は探照灯等により、網の敷設してある方向を示しますのでこれを避けて航行して下さい。 |
(5) |
操業中の漁船は自由な航行ができませんのでこれらを発見した場合には、早めに大きく迂回して下さい。 |
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