（4）LNG船の船籍/船齢構成

（1）航海数から見た構成

　マ・シ海峡を航行したLNG船のすべての航海数（685航海）について、船籍国と船齢の内訳を航海数の多い順に表　2.2−15に示し、船齢と航海数の関係を図　2.2−12に示す。船籍国は全部で9カ国であった。

　船籍別で見ると、パナマが1位で全LNG船航海数の34.9％を占めており、次いで日本34.0％、リベリア24.8％、ノルウェー3.8％などとなっている。

　LNG船について船籍と親会社国籍を表 2.2−16に示す。親会社国籍を把握できるものについて見ると、日本38.0％、韓国36.5％、英国13.6％、アラブ首長国連邦9.7％などとなっており、海運国、積み荷主国または揚げ荷主国と考えられる国の割合が大きくなっている。韓国はパナマ籍船、英国とアラブ首長国連邦はリベリア籍船が大部分または全てを占めている。

　船齢で見ると、船齢20年未満のLNG船の航海数は625航海（10年未満516航海）であり、全LNG船航海数の91.2％（10年未満75.3％）を占めている。船齢20年以上のLNG船の航海数は60航海（30年以上13航海）であり、全LNG船航海数の8.8％（30年以上1.9％）である。

　平均船齢で見るとLNG船全体では8.1年で、LPG船よりさらに船齢が若くなっている。船籍別ではパナマ3.8年、日本9.3年、リベリア9.9年、ノルウェー19.7年などとなっており、ノルウェー籍船の高船齢が目立っている。

　

　

　

　

（2）船舶数から見た構成

　マ・シ海峡を航行したLNG船のすべての船舶数（50隻）について、船籍国と船齢の内訳を船舶数の多い順に表　2.2−17に示し、船齢と船舶数の関係を図　2.2−13に示す。船籍国は第二船籍国を含め全部で9カ国であった。

　船籍別で見ると、パナマが1位で全LNG船航海数の28.0％を占めており、次いで日本26.0％、リベリア24.0％、ノルウェー10.0％などとなっている。

　船齢で見ると、船齢20年未満のLNG船の航海数は40隻（10年未満31隻）であり、全LNG船船舶数の80.0％（10年未満62.0％）を占めている。船齢20年以上のLNG船の航海数は10隻（30年以上1隻）であり、全LNG船航海数の20.0％（30年以上2.0％）である。

　平均船齢で見るとLNG船全体では10.6年で、航海数で見た場合同様LPG船よりさらに船齢が若くなっている。船籍別ではパナマ4.6年、日本9.7年、リベリア13.4年、ノルウェー20.0年などとなっており、ノルウェー籍船の高船齢が目立っている。