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私はこう考える【北朝鮮について】

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


1993/11/06 朝日新聞朝刊
制裁の実施は脅威を増やす 北朝鮮の核問題 伊豆見元氏(視点)
 
 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核問題について、長期的、あるいは全体的視点からは、明るい展望は、まだ出ていない。短期的には、北朝鮮が国際原子力機関(IAEA)の通常査察を受け入れ、核不拡散条約(NPT)脱退宣言以後に、追加的な核開発をしていないことを明らかするという、最低限の条件で、米朝交渉が続く可能性は高い。しかし、交渉が継続することで、解決への突破口がすぐに開かれるとは考えられない。
 こうした中で、北朝鮮への経済制裁などのシナリオが現実感を持ってくるだろう。
 北朝鮮は時間稼ぎをしているとの見方があるが、経済難に直面している北朝鮮には現在の状況は相当にきついはずだ。つまり、核疑惑に対する国際社会の対応で、現在の北朝鮮はより孤立化し、その意味では、実質的な「制裁」をすでに受けている、といえる。
 今後、本当の意味での段階的な経済制裁に入った場合は、北朝鮮が反発し、軍事的行動を伴う対応にでないとも限らない。NPTから完全脱退し、追加的な核開発をしない保証が消え、制裁の間に逆に、核開発は進む事態になる。
 しかも、北朝鮮の反発に対する、日、米、韓の各国が受ける脅威感は違う。それが三国の足並みの乱れになることもありえる。段階的制裁の危険性は強く、大事なことは、米日韓が、忍耐力を持ってなんとか現在の状況を切り抜け、段階的制裁が現実化する前に、北朝鮮核問題を解決することだ。
 (ソウル=前川恵司)
著者プロフィール
伊豆見 元 (いずみ はじめ)
1950年生まれ。
中央大学法学部卒業。上智大学大学院修了。
平和・安全保障研究所主任研究員、静岡県立大学助教授、米ハーバード大学客員研究員等を経て現在、静岡県立大学現代韓国朝鮮研究所センター所長。
 
 
 
 
※ この記事は、著者と発行元の許諾を得て転載したものです。著者と発行元に無断で複製、翻案、送信、頒布するなど、著者と発行元の著作権を侵害する一切の行為は禁止されています。








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