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私はこう考える【北朝鮮について】

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


読売新聞夕刊 2002年9月27日
北朝鮮工作員事件、摘発50件 新潟「上陸・脱出」20件超す
 
 北朝鮮工作員による事件が戦後、非公開の事件も含め約五十件摘発されていることが、二十七日公表の警察白書でわかった。一方、新潟周辺の海岸から工作員が上陸・脱出した事件は二十数件に上ることも明らかになった。警察当局は「新潟沿岸は、佐渡島などの中継地点があるため、工作船が接近しやすく、拉致の格好の現場になったのではないか」と分析する。
 「新潟から出入りした工作員は二十数件ぐらいと思う。うち半数は韓国で、半数は日本で検挙している」
 一九八八年三月十日。非公開で行われた新潟県議会建設公安委員会で、同県警の水田竜二警備部長(当時)がそう答弁した。
 同県警はこの委員会で初めて、七二年三月、北朝鮮工作員二人を佐渡島の海岸で逮捕していたことを明らかにした。二人は、脱出を図ろうと岩場の洞くつに潜んで工作船を待っていた。
 さらに六二年九月には、対岸の同県村上市の海岸で、工作船から上陸するために出た小型ボートが転覆。泳いで海岸にたどり着いた工作員三人を、不法入国の疑いで逮捕した。六四年五月に逮捕された北朝鮮工作員も「六一年に村上市の海岸から上陸した」と供述していた。
 朝鮮半島から日本を目指して航海すると、佐渡島の金北山(標高1172メートル)や、新潟市近郊の弥彦山(同634メートル)、柏崎市の米山(同993メートル)などが上陸の重要目標になる。
 このため同県警では六〇年代から、佐渡島や柏崎市、それに村上市を中心にした海岸線の警戒を強化し始め、「月の出ない夜は、工作員が上陸しそうな海岸線に捜査員を張り付けていた」(県警OB)という。
 だが、こうした警戒にもかかわらず、七七年十一月には新潟市の海岸で横田めぐみさん(失跡当時十三歳)が、七八年七月には、柏崎市の海岸で、蓮池薫さん(同二十歳)と奥土祐木子さん(同二十二歳)が拉致(らち)されている。
 七八年六月ごろに失跡した田口八重子さん(同二十二歳)も、新潟付近の海岸から連れ去られた可能性が指摘されており、五人目の生存者とみられる曽我ひとみさん(同十九歳)が七八年八月に母親と姿を消したのも佐渡島の海岸近くだった。
 警察庁が、北朝鮮による日本人拉致事件を本格的に捜査し始めるのは七九年秋以降のこと。それ以前は、警察にとっても、「海岸線から、日本人が拉致されるということは想定外の事件だった。しかし、新潟以外にも日本海沿岸を中心に工作員の侵入事件が続いていた」(警察庁幹部)という。
 
 
 
 
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