日本財団 図書館


ご挨拶
z0003_01.jpg
(財)全日本剣道道場連盟
会長  松永 光
 
 第15回和歌山県少年剣道錬成大会が、和歌山市立松下体育館において関係者各位の協力のもとに開催されることは、主催者として誠に喜びに堪えません。
 
 本大会は昭和61年度(15年前)から各都道府県剣道道場連盟の協力を得て、開催県内組織の活性化、少年剣道の普及発展とその育成を目的として開催してきたものです。また毎日新聞社は、この大会に対して特別後援として、報道紙面を通しての支援を提供されていることは、連盟として感謝の他ありません。
 
 明治維新より数えて百数十年が経ち、剣道の技術や習練の理念も時代と共に変遷しております。その中で、剣道とは何か、剣道武道に求めるものは何かを常に模索探求し、自問自答を怠らず、正しい伝統文化の剣道を正しく伝えるのが、道場に課せられた使命だと自覚し、実践することが重要だと言えます。
 
 その為には、「剣道理念」に沿った剣道試合・審判規則を熟知し、社会体育指導員認定制度などを利用して自己研修に努め、剣道技術の向上は勿論ですが、広く武道についての教養を高めることだと考えます。
 
 道場連盟としては、今後とも道場指導者への研修の機会をつくり、少年剣士には、この大会などを通して、交流・親愛、協力の心を培い、旺盛な気力や克己と忍耐の精神を自得するように支援します。
 
 21世紀こそ教育の時代であり、環境の時代だと考えます。知力を向上し、体力を蓄えて、秩序・道徳に沿った社会人を創る為には、教育や環境の部分としての剣道場の役割が重視されます。
 
 本日の大会開催を機会に、将来の為にも「剣道」の特性を再度見直して、剣道指導の使命を確認し、この大会成功の為に、関係者の協力をお願いします。








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION