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第19回全日本都道府県剣道道場対抗優勝大会並びに
第19回全日本小・中学生女子個人選抜剣道錬成大会報告書
a 実施期間 平成13年9月23日
b 実施場所 茨城県鹿嶋市カシマスポーツセンター
c 実施内容
 鹿嶋市は鹿島神宮など歴史と伝統を有するとともに、「剣聖」とうたわれた鹿島新當流開祖の塚原卜伝ゆかりの地として、剣道を志すものにとり由緒ある土地柄において第19回全日本都道府県剣道道場対抗優勝大会並び第19回全日本小・中学生女子個人選抜剣道錬成大会を開催した。
 午前9時太田忠徳専務理事の開会の辞で始まり、国家斉唱、優勝旗返還、大会会長代理として中村鶴治副会長が挨拶。主管県を代表して茨城道連尾坐原實雄会長が挨拶した。来賓は茨城県知事と鹿嶋市長代理が祝辞をのべた。続いて剣道範士八段小笠原宗作審判長が審判注意を述べ、昨年の道場対抗の優勝チーム栃木県練兵館、野澤直樹選手の力強い選手宣誓があった。
 公開演武として秘伝である鹿島新當流面の太刀が披露され、会場より喝采を浴びた。
 早速小・中女子個人戦、道場対抗が各会場に分かれ一斉に審判長の合図により試合が開始された。女子個人・道場対抗ともに選抜されただけあり、初戦より白熱した試合が展開され、見るものを魅了する試合内容が数多く見られた。試合は進むに従い過去実績があり、勝田若葉会又伝統ある道場の名が目立つようになった。道場対抗は関東の雄として君臨する過去7回も優勝している栃木県練兵館、常に上位に顔を連ねる茨城県いばらき少年剣友会、同じく勝田若葉会、愛媛県の愛媛健武館がベスト4に残り熾烈な試合を展開した。決勝は地元同士のいばらき少年剣友会と勝田若葉会の戦いとなり、いばらき少年剣友会が接戦を制し初の栄冠を手にした。小学個人は茨城県一心院道場小貫貴美選手、山形県天童剣道道場野口さおり選手、愛媛県愛媛成武館千葉友里恵選手、岡山県昇龍館一福道場重本真希選手が準決勝に進出し、決勝戦で重本選手が千葉選手を下し小学女子個人優勝に輝いた。中学個人は四強に岡山県西大寺道場末廣仁美選手、栃木県養心館道場大山千春選手、宮崎県延岡修道館菊池愛カ選手、鹿児島県田崎道場川越愛選手が勝ち上がり、菊地選手が末廣選手を僅差で下し中学女子個人日本一を手にした。こうして見ると今大会は関東勢の活躍が目立ち東高西低の感がある。かつて九州勢の活躍が目立ったが、今一度勢いを取り戻し関東勢の独走に歯止めを掛けてもらうと、一層大会が充実するものと思える。
 尚、今回は8会場と、これまでの会場数より2会場増設しての運営でスムースに試合が進行し遠方の監督選手、関係者に喜ばれたが、今後の大会も試合会場数の検討が必要である。
 本大会も師弟同行の精神の涵養と、厳しい試合により相互の親睦、友情を深めたものと確信するが、明日からの更なる精進に期待したい。
d 参加人員 470人








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