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セッション2 生命に寄りそう風景
人間は、自分自身の生きる意味を考えながら、答えの出ない問いや解決できない痛みを抱えて生きていく存在である。他者の苦しみをまるごとそのまま聴くことを説く鷲田清一さん、わからないものをわからないまま表現することを大切にする伊勢真一さん。二人の対話から、人間の生きることの意味を探る。
鷲田 清一 (大阪大学大学院教授)  
伊勢 真一 (ドキュメンタリー演出家)  
鷲田 清一 大阪大学大学院文学研究科教授
 
わしだ・きよかず 1949年生まれ。京都大学文学部卒。関西大学文学部教授を経て、現職。専攻は哲学、倫理学。精神科医療にあたる医師や、苦しみと向き合う看護婦らの話に耳を傾けながら、「聴くこととして哲学をする」ことを説く。著書「聴くことの力−臨床哲学試論−」(TBSブリタニカ、1999年)では、「聴くこと」を受動的な行為ではなく、むしろ他者の力を引き出す能動的な行為であるとし、ケアの意味を哲学的に論じる。
近著に「「弱さ」のちから−ホスピタブルな光景」(講談社、2001年)
 
シルバー産業新聞 2000.10.10 より
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