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2.1.2 船上掘削関連機器
 掘削作業中は船上から掘削流体(泥水)をポンプで孔底へと送り込み、ビットの冷却や、孔壁の保護、掘り屑の除去などの役割を担う。シェルシェーカーは、ソリッドコントロールシステム機器の一つであり、泥水中の比較的大きな粒径の固形分を除去する。スクリーンのメッシュの粗密を変えて、様々な粒径に対応させることができる。
 シェルシェーカーには様々なタイプがあり、機器の高さを抑えて平面的に処理するタイプのものや専有面積を小さくして立体的に処理するタイプなどがある。
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図7 シェルシェーカー
 近年、他の産業分野においても安全対策や省力化が重視されているが、海洋掘削においても同様の傾向がある。またコンピューターや制御ソフトウェアの進歩もめざましく、システムの信頼性の向上に大きく寄与している。従来、掘削作業におけるドリルパイプの揚/降管や締め付け/戻し、また関連作業は作業員が行っていたが、これらの作業も自動化が進んでいる。展示ブースにはドリラーズハウス内でこれらの作業をコントロールするためのドリラーズチェアが展示されていた。オペレーターはドリラーズチェアに座り、ジョイスティックやスイッチ類の操作で様々な掘削機器を制御することができる。
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図8 ドリラーズチェア








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