初めに新龍太鼓にいた3人がろう者を募集しながら人数を増やし、平成9年8月吉日龍姫太鼓が誕生しました。

　龍姫太鼓とは、龍野に住んでいる者と姫路に住んでいる者が一緒に、太鼓を楽しむグループのことです。でも、私達は、耳が聞こえないので、体で響きを感じ、リズムを合わせながら、叩く事が、出来る事を皆さんにも、知って頂きたいのです。しかも篠笛等出来るように頑張って行きたいと思っています。また、練習時間も、健聴者の方よりも多いです。交流を深め、厚い壁を乗り越えるように頑張って行きます。今後、宜しくお願いします。

龍姫 WACHI 太鼓

須藤　　円		松田　雅弘
村上　義宏		北川　光雄
水野　洋子

　私たちはろう者と難聴者だけの和太鼓グループ“龍姫太鼓”です。結成して4年目です。今まで健聴者より練習時間を多く、チームワークを大切にしながら練習してきました。

　今から私達太鼓グループ結成の歩みをご紹介いたします。

　今から4年前、ろう者と難聴者だけの太鼓グループとして活動しました。現在のメンバーの数人は、結成する前から一般の健聴者と一緒に太鼓グループへ入り、叩いてきました。しかし、リズムを覚える早さや音の強弱の調整など、健聴者とはあきらかに違い、又、健聴者とのレベルについていけない状態で、ストレスがたまるようになりました。耳が不自由だと、楽しい楽器演奏が出来ないのだろうか？やっぱり障害の壁は乗り越えられないだろうか？

　そんな不安な毎日を過ごしていました。

　そんなことを考えながらの練習でしたが、いろいろな方の温かいご助言もあり、ならばと思い、今のグループからろう者だけ独立することにしました。

　独立すれば、リズムを覚えるスピードが遅くてもそんなに気を使うことはない。又は同じ障害をもつ同志で演奏するのだからリズムも合わせられるはずだ。なんだか心強い勇気が生まれて“善は急げ”“失敗は成功のもと”のことわざを忘れずに私たちのことを聞きつけた近隣のろう者が1人、2人と増え始め、やがてここに“寵姫太鼓”誕生となったのです。

　結成して今までリズムと演目を増したい気分又は、誰よりも上手に叩きたい気分で一生懸命練習してきました。おかげで、出演も増えてきました。

　今は、結成した時よりも上手に叩けるし、リズムのスピードも早く覚えられるようになったし、これからは、太鼓だけでじゃなくて、大太鼓、しの笛、チャッパなどの楽しい楽器にチャレンジしたいと思っております。