7 星野國盛家住宅
台帳番号120
桜町971
概要 島原街道は白土町と加美町の町境で一度東に折れ、中掘町で再び北に折れ南北方向に通る。当家敷地は、白土町から東に折れずそのまま北へ延長し、島原街道から一本西側を平行する通りの東側に位置する。
主屋は通りに西面して建ち北側を上手とする。
主屋主体部分は桁行5間半(9.6m)、梁間3間(6m)、切妻造桟瓦葺き平入で、つし二階建である。主屋正面上手側と背面全面に付く1間の下屋は大屋根を葺降ろした形式で、正面下手は半間、妻面は1間半の下屋を付ける。外壁は大壁造漆喰塗りである。
主屋主体部分の間取りは床上部分と土間部分に分かれるが、後世の改造が著しく建築当初の姿がわかりにくい。現在の床上部分は上手に表裏2室の続き座敷を配置し、下手部分は床板を張り、裏側に応接間と玄関、表側に事務所をつくる。
建築年代は明らかではないが、和釘は使用せず、明治後期のものと考える。
特徴 主屋裏の座敷庭は湧水を取込んでつくった池がある。湧水の豊富な島原特有のものである。
さらにその裏に、内壁をナマコ壁とした土蔵が建つ。
7 星野家土蔵
土蔵正面
土蔵内部
土蔵平面図一階
二階