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5 本田智家住宅 
台帳番号99
白土町1050
 
概要 敷地は南北に往来する島原街道の東側に位置する。主屋は街道に西面して建ち、南側を上手とする。当家は昭和51年に大きな改造をおこない主屋下手側の桁行4間分を取壊し現在の姿となる。取壊した部分は現在残る建物より古かったという。
 主屋主体部分は桁行5間(mm)、梁間3間(6m)、切妻造桟瓦葺き平入、つし二階建である。正面に2間半、背面に1間の下屋がつく。外壁は大壁造漆喰塗り。聞取りから建築当初の姿を復原すると、切断したのは土間と土間境の居室1列で、建築当初は桁行9間となり、本家の本田亘家主屋に匹敵する大きさとなる。
 梵字の書かれた祈祷札が見つかったが、建築年代の記入がなかった。編年考察から明治前期と考える。
 
特徴 調査した町家のなかで唯一南側を上手としていることは興味深いが、この要因は明らかではない。ただ座敷は南側に位置するが床の間を南面させていることから、他の建物と同様に北方向を意識しているとも考えられる。
 
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本田智家
 
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一階平面図1/200
 
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間取りによる復原平面図
 
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梁間断面図1/100








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