日本財団 図書館


六郷町アスパル
相澤 喜弥 (選手管理班)
「インターナショナルワールドゲームズコーフボウル六郷大会ボランティア活動に参加して」
 昨年からワールドゲームズボランティア研修に参加し、ボランティア活動がどんなに重要かを講師の皆さんから指導を受け又、選手の皆さんと交流する場合、国際感覚、認識がどんなに重要か、事例を交え指導して頂きました。
 個人的には中国でのアマチュア無線局建設と運用指導の経験がありそれと比較しながら、自分なりの心構えを作り選手の皆さんと交流し、競技支援をしました。
 私は選手管理班に参加し、選手のホテルからの送り迎え、会場移動の先導、直接選手の皆さんの支援をしました。私の担当したベルギーチームの皆さんは全員、淑女、紳士の皆さんで時間は厳守、移動中もキビキビと移動しマナーの良いのには、驚きました。メンバーの一人が、この事をチームリーダーに聞いた所、我々はベルギーを代表して来ている。この事が全員に徹底しているとの答えでした。なるほどと感心しました。
 我々日本の選手諸君も諸外国に行った時同じような態度で行動してくれている事を期待しました。
 日本人のマナーの悪さを直接スイスで見た事があります。アイガー北壁で有名なグライデルワイルドで廊下のベニヤ板全面に日本人のいたずら書きを見た事があります。国際感覚以前の問題ですが、旅の恥は掻き捨て的な日本人がおります。我々も外国に行った時は、国際感覚を意識し、マナーを守りたいものです。
 今回のワールドゲームズ全般に言われた事ですが、選手と地域の皆さんとの直接交流があった事です。六郷会場では中学生の皆さんが国別に応援団を結成し選手の皆さんを応援し大会を盛り上げました。帰国日には、六郷町の水掛御輿祭りがあり、参加国全員がこのお祭りに参加し、六郷町民と、水の掛け合い国際交流を行われました。この様な交流は、秋田県始まって以来初めてではないでしょうか?参加国6カ国全員です。バスが町を離れる時全員が窓から手を振って別れを惜しんで居ました。この一幕だけでも大会、大成功と実感しました。
 私たちベルギー担当選手管理班の女性の皆さんが、好感を持たれ、ベルギーチームの男性選手皆さんの言葉に次のようなことがありました。今度結婚するなら、日本女性と結婚したい、その理由は「きめの細かい気配りと、やさしい世話の心地よさ。」秋田美人(仙北美人)と言っていました。秋田女性の最大級の褒め言葉と受け取りました。
 ワールドゲームズボランティアに参加できた事で、私のブローグン英語が、役立ち直接外国の皆さんと交流できた事が、人生最大の宝物となりました。一生の自慢話として、孫達に話し続ける事でしょう。
 有り難う「インターナショナル、ワールドゲームズ」
栗林 英理子 (競技進行班)
「とても貴重な体験」
 六郷町コーフボール会場にて、試合中のアナウンスを担当しました。
 大会前はルール・選手の名前など全く知らず不安だらけでした。大会中の5日間はとても楽しく業務をさせていただきました。1日目は選手の名前を呼び違えたり、思うように実況できなかったりと大慌てでしたが、2日目、3日目と業務にも慣れ、最終日は伸び伸びとアナウンスできたように思えます。ラッキーなことに全試合見ることもできたし…
 大会終了後のフェアウエルパーティーでのことです。次の日は六郷町のお祭りで、御輿が町を練り歩くなどの行事があり、選手の皆さんも参加するとのことでした。しかし、審判員の4人にはそのような連絡もなく、予定がないのでどこか案内してほしいと頼まれました。英語も充分に話せず不安でしたが、「NO」とは言えない日本人!私はその役を引き受けました。
 次の日、横手市内のホテルへ迎えに行き、途中、うどんをご馳走し、御輿に参加し、自宅でお茶をご馳走し、横手市のお土産物屋へ連れていき、ホテルへ送り届けました。最後は、心身ともに疲れ、簡単な英語すらしゃべれないほどでした。とても貴重な体験となりました。
 ボランティアをしなければ経験することのできないことを、たくさんさせていただきました。ボランティアをしたからこそ、WGに強い関心を持ち、コーフボールを知り、沢山の人に出会えました。感謝しています。
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境 一孝 (総務班)
「秋田国体も、ボランティア活動で成功されるような気がして」
[1] 学生さんの配置された部所では、時を待つように一生懸命努力している姿に感動しました。年配の方々は、配置された部所以外の所まで意見を言う様になり、見苦しくなる所がありました。
[2] ホスピタリティの心が各自それぞれ強くもっているがゆえに船頭が多くなり、まとめるのにはそれなりの行動とリーダーシップが求められました。
[3] ボランティアを行う上で作業の内容において、今迄の私の人生で勉強してきたこと、経験が役に立つことがあったので大変よかった。
[4] ボランティア同士友情が生まれた気がしたのが楽しかった。うれしかった。
[5] ボランティア仲間の中に最も気になる事は、自分中心のボランティア活動をしている方々が見うけられたし礼儀(マナー)の無い方も見うけられた事は残念でなりませんでした。
[6] 19年の秋田国体も、ボランティア活動で成功されるような気がして一人喜んでおりますし、希望をもっております。
長沢 誠以 (施設管理班)
「私のワールドゲームズ:友好と再発見を体験」
 ワールドゲームズのボランティアを体験し深く考えたことであるが、スポーツは勿論、この種のイベント事業は演ずる人(出場者)と観客の他に、これを陰で支える多くの人たちを含めた三者が一体となって成立するものであるということを。
 特に会場を引き受けられた側の体制完備には物心両面で並々ならぬ苦労があったことが実感される。更には開催地以外であっても、これら事業との関わりが決して少なくない事も推測される。
 新聞でも紹介されたが、地元六郷中学校の生徒が国別応援団をつくって、試合での応援合戦を繰り広げて大会を盛り上げてくれたこと、また、別のチームは帰国までの時間を中仙町や角館町で子供達に人気のある「フライングディスク」の飛ばし方を丁寧に教え一緒に楽しんだり、一般家庭とのホームスティ交流も実現している。
 更に、メキシコからのビリヤード選手が出場直前に心筋梗塞で倒れ、入院治療代を助けるためにWGボランティアの方々が秋田駅前での街頭募金の呼びかけに参加し、一般からの協力をいただいている。こうした参加選手と一般人との善意に満ちた交流の輪は、開催地だけでなく広く県内のあちこちで行われて、主催者側へは「自信」を、観客には「感動」を、将来ある子供達へは「夢」を与えている。
 これが草の根交流というのだろう。
 ワールドゲームズボランティアを体験し感じたこととして、少し大げさになるが、私自身に対する生き方の再発見である。他からは横文字の「ボランティア」に対し、「年甲斐もなく」と好奇の目で見られているかも知れないが、「高齢者であっても分相応の出来ることはあるだろうし、自分でもよければ」というチャレンジ精神がチラリ。そして、「一人ひとりの仕事は小さく目立たないものであっても、みんなで支え合えばやれるんだ」という小さな満足感と私なりの生き甲斐づくりを覚えた。
 とにかく今の時代、自己中心的、営利打算に陥りやすく、ボランティア活動には偏見や消極性がなきにしもあらずだが、身の廻りには、分に応じた奉仕活動や社会性を伴う生活分野は決して少なくないと思う。そこには、満足感も生き甲斐づくりも充分開かれているのだが、問題は「やる気」があるかどうかであろう。これが今回のワールドゲームズボランティア体験を通して得た私の結論のようである。
 すばらしいワールドゲームズよ、ありがとう。
 (秋田民報H13.9.25記事より抜粋)
島津 まゆみ (選手管理班)
「人生全てライブ、「当って砕けろ!しかし、一生懸命」」
 昨年春、実家へ帰省した折、第6回ワールドゲームズが田舎、秋田県で開催予定でそれに併せてボランティアを募集していることを知りました。
 今、私は横浜市在住ですが、是非ボランティアをさせて頂きたいと申し込ませていただきました。しかし、仕事の関係や遠方に住んでいることで、研修会や大会に関しての集まりには数回しか参加できず、なんとも不安な思いと実感がないまま当日を迎えてしまいました。
 もともと、人生全てライブ、「当って砕けろ!しかし、一生懸命」をモットーに、1週間コーフボールのベルギー選手・役員の皆さんのお世話をさせて頂きました。日々、ベルギーの皆さんとご一緒させて頂きましてお一人お一人がわたしの家族のように思われ、お別れするときは本当に寂しい思いになりました。さすが、一国の代表の方々、個人におきましても皆、魅力的で素晴らしい方々でした。個々の魅力や個性には国籍も言葉も超越した深く、しかし、明確な人間対人間の関わりでした。
 今回のボランティアを通じまして自分はボランティアをすることが好きであり、もっともっと分相応に応じてさせていただきたいという思いになっております。
 2001年最初の夏は、精神的にも肉体的にも一体感と充実感を体感させて頂きました。
 また、出身地秋田県の自然の恵みの豊さと比例しました心からのやさしさや純粋なお心遣い、利他愛の深さは全世界へ誇れる思いであります。
 ボランティアを通じて知り合いに成ることができました沢山の方々を始め、貴重な経験は私の大切な宝物となっております。
 皆様へ心より感謝の思いを述べさせて頂きます。誠に有り難うございました。
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高橋 良子 (施設管理班)
「1人1人の意欲が手に取るように伝わってくる」
 毎日、仕事に追われ、心のゆとりがないままに過ぎ行く暮らしの中で、今回のワールドゲームズボランティアの活動は、他職種の仲間との触れ合い、他国選手と片言でも会話できた満足感、精力的に応援していた六郷中生徒への感動、そして成功へと導くために、一生懸命に動き回って指示を与えて下さった事務局の皆さんの熱意等、すべてが自分へのひとときの清涼感となり、心の洗濯になりました。私の生活空間、活動範囲があまりにも狭く、地域との関わりもなく、思考に偏りのある自分に嫌気がさしてきて、あえて仕事を休んでのボランティア参加でした。心のリフレッシュにつなげたかったのです。
 やはり、参加は有意義なものになりました。各年代さまざまでしたが、1人1人の意欲が手に取るように伝わってくる雰囲気に、本当に参加できて良かったと思いました。あっという間に過ぎた楽しい1週間となりました。
 これからの自分の仕事への活力にも繋ぐことができました,。感謝しています。ありがとうございました。
松本 清逸 (総務班)
「ボランティアは楽し」
 「コートわきのストッカーの水が少なくなっているから、補給した方が良いな。」
 「それでは私がAさんと冷蔵庫から持ってきて、すぐに入れておきましょう。」
 これは今回行われたワールドゲームズのコーフボール会場になった、六郷アスパルにおける私が所属したボランティア総務班仲間の会話のほんのひとこまである。
 私は一昨年7月、たまたま町役場に置いてあったパンフレットで2年先に秋田でワールドゲームズが行われる予定で、そのボランティアを募集していることを知り、「これは面白そうだナ」と思いすぐに応募した。登録番号6番であった。10月始め組織委員会から電話があり、翌週海外から各競技団体の役員を40名招いて競技会場を視察してもらうことになっているので通訳のサポートをしてほしいという話があって秋田市内の諸会場を回るバスに添乗した。これが私のワールドゲームズとの最初の関わりで合いであった。
 今回六郷町を希望して、通いが楽であり、また時間帯(8時〜16時)が選択できて良かった。ボランティアは昨年秋田で行われたパワーリフティング世界選手権で2日ばかりお手伝いしたのを除けば今回が初めてであった。
 ボランティアの良いところは、先ず年齢、性別に無関係なこと、上下関係がないこと、職業や経歴、才能などに無関係なこと、(強いて言えば協調性が必要ということか)そして何といっても、そのような人たちと交流できることである。しかも殆ど初対面の人達とである。決して無理をせず、しかし目的意識を持って出来るだけ積極的に、喜んで、それに関わる気持ちさえあれば、業務の中身は何であれボランティアは楽しい。今回は地元で行われたこの国際大会が成功裡に終わったことで関わったものの喜びがあり、また満足感を覚えている。
 秋田国体はまだまだ先なので、その前にまた何かチャンスがないか探している。
高橋 栄子 (選手管理班)
「町を挙げてのおもてなし」
 六郷会場で、このボランティアができたことに感謝しています。今回最も心に残ったのは、町を挙げて外国からのお客様をおもてなししようという人々の思いです。
 選手(チーム)と共に行動するという仕事上、レストランや町内観光にも同行させていただき、行く先々で精一杯のおもてなしの心を感じました。そして、全校挙げての六郷中学生たちのすばらしい応援。言葉は通じなくても心や思いはしっかり伝わり、チームと一体となった熱い時を共に過ごさせていただきました。
 自分の語学力のふがいなさは、改めて思い知らされましたが、言葉によっても、もっと交流ができるようになりたいと、これを機会にもっと英会話を勉強したいと思ってます。一人一人の力は小さくても、それぞれが、自分の役割を精一杯果たすことで、大きな力になることを実感したWGでした。
 たくさんのすてきな人たちと出会えた夏でした。
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齋藤 紀子 (総務班 VIP係)
「大きな刺激」
 ボランティアの意義を掴めたこと。日常、消費者運動としてボランティア活動をしているけれど全く異なった内容の活動で、大きく刺激をうけてありがたかった。
 2003年のオランダコーフボールの競技会にボランティアとして参加したいものであるが当方60才ですからご迷惑かもしれません。
佐々木 紀三郎 (選手管理班)
 語学力の不足を痛感しました。今度も努力していきたいと思います。
藤井 裕也 (選手管理係)
「心の交流を垣間見た」
 今日にあたっては、「ボランティア」という言葉が日本人の中にも浸透してきたと感じる。その象徴としてこの度のWorld Gamesに数多くの方々の支援・協力が得られた事を挙げたい。
 私の参加した六郷町での競技会場や観光場所においても、地元町民の方々をはじめたくさんの人々の輪のもとに成功をおさめることができた。参加した者だけが得ることのできる達成感・一体感をみなさん一人一人が感じたであろう。この事は選手側にも通じるモノがあったようだ。彼ら選手は、World Gamesのような国際大会におけるボランティアが果たす役割の大きさというものをしっかりと理解している。つまり、ボランティアの支援・協力なしでは成功に導くことができない、という事実を彼らが一番理解していたという事だ。
 それを私が肌で感じたのは、善意の一つ一つに「Thank you!」「Thank you very much!」と感謝の気持ちを表していたことにある。時には握手を求めたり、写真をお願いしたりする光景を目の当たりにしたその一瞬一瞬に、当事者間の心の交流を垣間見たような気がしたのだ。言葉が通じない、文化が違うという状況の中にあってもfeelingは分かち合うことができると再確認することができた嬉しい出来事であった。
 初めてボランティアを経験した人もそうでない人も今回の貴重な体験を次に生かしてもらいたい。また、ボランティア活動を通して大きな人間の輪ができる事を熱望する。ボランティア活動は、それだけの大きな力を秘めたものだと私は思う。
 最後に地元・秋田での大きな大会が大成功に終わった事に感謝します。みなさん、お疲れ様でした!!
佐藤 わか子 (選手管理班)
 世界的イベントに参加でき、選手の皆さんと触れあう機会が持てた事は自分自身にとって貴重な経験であり、又大きな財産となりました。








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