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6-3-3 港の景観への配慮
 
 伊勢市では市内の良好な景観づくりを将来に向けてすすめていくため基本的な方向性を定めるものとして「伊勢市景観マスタープラン」が策定されている。
 この伊勢市景観マスタープランの基本方向をふまえ、伊勢市の海のゲイトウェイとして位置づけられる宇治山田港においても港への景観に配慮した整備や規制がもとめられているが、このような港湾や海岸景観、河辺景観は伊勢の景観形成の基盤として位置づけられるものであり、行政が主体となりながら地域住民と協力して景観形成に取り組むことが実行計画において定められている。
図 伊勢市景観マスタープランの構成
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6-3-4 その他の地域活性化策
 
 その他の関連する地域活性化策として提言書であげられている以下の施策との連携が重要である。
(1)伊勢市および周辺地域の資源のブラッシュアップによる地域集客力の底上げ
集客と交流に向けた地域資源のブラッシュアップのためには、宇治山田港の豊かな港湾史の研究をすすめることにより、地域資源の再評価をしていくことが重要である。
  ■宇治山田港の豊かな港湾史の研究
  ■歴史・文化ネットワークづくり
(2)周辺の交流拠点・観光資源との連携の推進
 周辺の交流拠点や観光資源との連携の推進により、多様な楽しみ方を可能とする場の提供を可能とし地域の魅力を高めることが重要である。とくに勢田川や五十鈴川などによる河川舟運の可能性を探りながら河崎や朝熊山麓などとの連携を検討していくことが考えられる。
(3)造船技術の継承に向けた取組
 大湊の伝統ある造船技術はマリーナや簡易係留施設を展開するうえでも重要な経営資源として考えられるものである。このため、提言書であげられている「伊勢造船マイスター制度」の実施などにより造船技術の継承方策を展開していくことは重要であると考えられる。








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