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4-1-2 施設の基本的考え方および基本機能の検討
 
先述したように、マリーナは舟艇の保管とそれに付帯する各種サービスの提供を基本機能としながら、プレジャーボートのオーナーをはじめとした海での安全な活動をおこなうための教育機能やプレジャーボート利用者のモラルの向上に向けた啓蒙活動をおこなうことが求められている。
 また、マリーナ整備が想定されているポイントは造船所の遊休地などであり、比較的広い敷地を擁しているとともに造船技術を経営資源として擁している。このような地域特性をふまえ、整備が想定されるマリーナには廃船ボートのリサイクルのための集積所としての機能を付加することにより循環型社会に資する新たな産業の展開の可能性を検討する。
 さらに、プレジャーボート利用者だけではなく地域住民をはじめとした海洋性レクリエーションを楽しむ人々に対して海の環境教育や海洋性レクリエーションの拠点として、さらに海にまつわる各種情報発信拠点としての可能性を有している施設である。また、今後、マリーナ事業を展開していくにあたっては、このようなプレジャーボート利用者以外の人々の集客をはかることにより事業展開の広がりをはかっていくことが重要であると考えられる。
 このため、宇治山田港湾内に整備を計画するマリーナにおいても、上記、機能を充足させていくことをふまえて、下図で示すような幅広い事業運営の展開を検討する。
図 基本コンセプト、基本機能・施設のイメージ
(拡大画面: 150 KB)
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