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4. 伊勢湾沿岸域におけるマリーナ整備の基本的要件の整理
 (宇治山田港湾をモデルケースとして)
4-1 基本機能の検討
4-1-1 新規マリーナ建設候補ポイントの検討
 
 宇治山田港湾をモデルケースとして、新たなマリーナ整備についての検討をすすめるあたり、平成13年に宇治山田港湾整備促進協議会によりだされた「宇治山田港湾整備(まちづくり・港づくり)に向けての提言(以下、提言書)」内でのプレジャーボート係留・保管計画(案)をふまえてすすめることとする。
 先述したように提言書では、マリーナ整備の候補ポイントとして5ポイントが示されている。本調査研究では宇治山田港湾内における新規マリーナの建設候補ポイントを提言書のマリーナ整備ゾーン内に設定されているこの5ポイントから検討をおこなう。なお、この5ポイントの具体的な位置は「図 新規マリーナ整備候補ポイント」で示しているとおりである。
 この5ポイントのうち、提言書では図で示したポイント「O」とポイント「P」を早期整備候補ポイントとしてあげている。
 この早期整備候補ポイント2箇所のうち、伊勢市内からの交通アクセスの利便性および陸上保管施設として位置づけられていること、また、関係者による土地転用の意欲が高いことなどから本調査における新規マリーナ整備に向けたモデルケースとしてポイント「O」を対象として検討をすすめる。
 なお、ポイント「L」は、長期的な視点からの整備候補ポイントとして位置づけられているが、隣接地に造船業から転業したマリーナが開設されていること、また当該ポイントをマリーナとして整備することで大湊における「ワンアイランド・マリーナ」としての位置づけができること、さらに伊勢市内からの交通アクセスの利便性および陸上保管施設として位置づけられているとともに、このポイントも関係者による土地転用の意欲が高いことから参考としてポイント「L」もモデルケースの検討対象として考慮する。
図 新規マリーナ整備候補ポイント
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表 マリーナ整備計画(案)
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