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2-1-2 水産資源等の概況
(1)魚介類
 伊勢湾に生息する魚介類は伊勢湾との関わりという点から、「港湾固有種」、「港湾外交流種」、「外海来遊種」、「その他」の4つに分類することができ、主な魚介類だけでも70種近くにおよび、多種多様な魚介類の生息がみられる。
 また、先の4分類による漁獲比率の変化をみると、各年別の変動が大きい「湾内外交流種」を除く3分類について、横這いもしくは減少傾向にある。
表 伊勢湾内の主な魚介類
分類 伊勢湾との関わり 魚介類




主に一生を湾内で生活し、主に湾内で再生産する。 アイナメ、イシガレイ、カサゴ、サッパ、トビヌメリ、ネズミゴチ、ハタタテヌメリ、マコガレイ、メナダ、サルエビ、シャコ、イイダコ、マダコ、アカウニ、マナマコ、アカガイ、アサリ、アワビ、サザエ、タイラギ、トコブシ、トリガイ、ナミガイ、バカガイ、ハマグリ、ミルクイ、ヤマトシジミ(27種)





湾内外を行来し、主に湾内で再生産又は初期発育段階を過ごす。 イカナゴ、イサキ、ウマヅラハギ、クロダイ、コチ、コノシロ、サヨリ、シラウオ、シロギス、スズキ、トラフグ、ヒラメ、ボラ、マアナゴ、マダイ、メイタガレイ、メバル、イセエビ、クルマエビ、ヨシエビ、ガザミ、アオリイカ、コウイカ、アユ、ウナギ、サツキマス(26種)




湾外から湾内に回遊し、主に湾外で再生産する。 アカカマス、ウルメイワシ、力タクチイワシ、ゴマサバ、サワラ、スルメイカ、タチウオ、ブリ、マアジ、マイワシ、マサバ(11種)


産卵から稚仔の分布が不明であるが、湾内に生息する。 イボダイ、ゴテンアナゴ、マエソ、マルアジ、ジャノメガザミ、テナガダコ(6種)
 (資料)「中部国際空港建設事業及び空港島地域開発用地埋立造成事業に関する環境影響評価書(平成11年)」中部国際空港 (株)・愛知県
図 伊勢湾主要漁獲種の漁獲比率の経年変化
z1023_02.jpg
 (資料)同上
 
 
[参考]
図 カタクチイワシの移動回遊
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図 イカナゴの成魚の分布
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