日本財団 図書館


2000年度ホスピス教育研究所の活動
 ピースハウスの2階に位置するホスピス教育研究所は,神奈川県をはじめ全国に向けてのホスピス緩和ケアに関する教育啓蒙活動の展開,院内スタッフ・ボランティアヘの教育,さらに,海外とのネットワークづくりという3つの分野の活動を展開しています。
 
教育研究所 松島 たつ子
●ターミナルケア人材育成講座の開催
講座名 期日 日数 講師 参加人数
ホスピス緩和ケア講座 2000年9月〜10月 3 西立野研二 他9名 84
ホスピスセミナー
「魂の痛みにむきあう-終末期患者への全人的ケアをめざして」
2000年6月 1 国枝欣一 51
ホスピスワークショップ
「終末期患者との対話-病む人とともにいて-」
2000年7月 1 白井幸子 38
ホスピスワークショップ
「仕事の喜び-より人間的なケアのために-」
2000年9月 1 平松園枝 23
ボランティア講座 2000年5月〜6月 6 北川輝子 他2名 15
ボランティアアドバンスト講座 2000年4月〜2001年3月 4 大高正裕 大須賀発蔵 他5名 延136
ピースハウスホスピス公開セミナー 2000年5月〜2001年3月 8 松島たつ子 延180
●第8回ホスピス国際ワークショップの開催
期日: 2001年1月20日(土)・22日(日)
場所: ピースハウスホスピス教育研究所
テーマ: Palliative Care at the Bedside
講師: Dr.Kevin Yuen,Medical Director
  Ms.Helen Walker, Coordinator−Education
  Centre, Cancer Foundation of Western
  Australia, Centre for Palliative Care
参加人数: 101名
●第6回アジア太平洋地域ホスピス緩和ケアネットワーク会議
期日: 2000年10月21日(土)〜22日(日)
場所: シンガポール
参加国: 香港,台湾,韓国,フィリピン,シンガポール,マレーシア,インドネシア,タイ,インド,オーストラリア,ニュージーランド,日本(計12カ国)
参加人数: 30名(ライフ・プランニング・センターからは日野原重明理事長,西立野研二院長,松島たつ子教育研究所所長が参加した)
主な討議内容: 各国のホスピス緩和ケアの現状報告,法人化に向けての最終確認
●研修生の受け入れ
[1] 医学生のための緩和医療講座(計18名)
  東海大学医学部(18)
[2] 看護学生のためのホスピスケア講座(計2名)
  日本赤十字武蔵野短期大学看護学科(2)
[3] 医師のためのホスピス研修(計5名)
  栃木県県南総合病院,薬師山病院,聖路加国際病院緩和ケア病棟,オリブ山病院,新潟労災病院
[4] ナースのためのホスピス研修(計13名)
  4週間コース:静岡県立総合病院(2),戸田中央総合病院(1),神奈川県立足柄上病院(1)
  広島県看護協会「緩和ケアに関する専門看護職の育成研修」(3)
  日本看護協会「緩和ケアコース」(4)
  日本看護協会「認定看護師研修」(2)
[5] ホスピス体験実習(計32名)
  神奈川県立曽屋高校(15),慶應義塾高等学校(3),大阪大学医学部(2),滋賀医科大学(1),東京女子医科大学(1),聖路加看護大学(3),宮城大学看護学部(3),ルーテル学院大学(3)
z0010_02.jpg
●ピースハウス見学者への対応
 100件 337名
主な見学団体 神山復生病院,看護協会小田原支部,神奈川県医療者会事業協会,聖マリアンナ医科大学,オーストラリアコテージホスピスボランティア,藤沢市役所市民健康課,住友生命総合研究所,経済同友会,他
●事例検討会
期間:2000年4月〜2001年3月(11回)
主なテーマ
・転倒の可能性のある患者への対応を考える
・多様化する家族像―友人を求めつつ疎遠だった弟を断ち切れなかった患者―
・終末期患者への励ましについて考える
・せん妄のある人へのケアPart3
・ピースハウスにおけるオピオイド使用の現状と今後の課題
・「食べられないなら死んだ方がまし」と訴えた患者のケアを振り返る
・終末期における酸素の使用について
・ホスピスにおける急変について考える
延参加人数:238名
●ホスピスケア研究会
期間:2000年4月〜2001年3月(9回)
主なテーマ
・閉ざされた心を護る
・怒りについて
・挫折について
・天国って何?どんなとこ?
・ケアの意味を考える
延参加人数:75名
●Study Day 症状マネジメントを学ぶ
期間:2000年5月〜2001年3月(6回)
主なテーマ
嘔気・嘔吐,悪液質,呼吸困難,無力感(全身倦怠感),せん妄などについて
延参加人数:55名
●地域ホスピスケア研究会
期間:2000年4月〜2001年2月(6回)
主なテーマ
・療養の場の選択におけるコミュニケーションの問題
・訪問看護と病院間の連携
・代替療法中心に症状コントロールを行っている患者への援助
・予後が厳しい状態で訪問看護導入となった事例
延参加人数:63名
●緩和医療研究会
期間: 2001年3月22日
テーマ: 進行癌患者の症状マネジメント ―痔痛緩和の実際―
参加人数: 31名
●診療情報に関する委員会
期間:2000年9月〜2001年3月(5回)
主なテーマ
・ピースハウスにおける診療記録の現状
・コンピューター活用によるデータ管理
・入院時情報の収集と管理
・症状マネジメント評価法
延参加人数:43名
●図書・文献整備
購入図書 39冊
定期購読雑誌23冊(和雑誌12冊,洋雑誌11冊)
●研究所会員制度(図書貸出,文献検索サービスなど)
会員数 56名(医師21名,看護婦22名,大学又は大学院生4名,看護学講師4名,歯科医師1名,臨床心理士1名,臨床検査技師1名,一般2名)
●機関誌発行
ピースハウス活動報告(ふれんずIssue No.6)3,500部








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION