あなたの医療は適切ですか<その2>
健康への影響も心配
保健婦 安富 トキ子
薬の服用に気をつけましょう
日本人は昔から、薬好きな国民といわれています。国際比較においても薬の消費量は日本が最も多いとされています。高価薬である抗生物質の消費量も世界一だそうです。昔は薬を服用しなくても、「しばらく様子をみましょう」といわれ納得する方が多かったのですが、即効性を望む人が増えてきました。世の中が忙しくなり、痛みとか咳などだけでもすぐにとってほしいという要求が強いことが最近の傾向です。薬さえ服用すれば何とかなると思っているのでしょうが、大事なことは、適切な安静と食事をきちんととることで、その方がよほど病気の治りが早いこともあります。
抗生物質について知っておきましょう
通常、普通のウィルスによる感冒には、抗生物質は効き目がないため使いません。ところが、患者から抗生物質をねだられると、つい医者も処方せざるを得ないことがあります。同じ抗生物質であれば、3日間服用すると効果のほどは判断できます。効果がない場合、その同じ抗生物質を服用し続けてもムダであるばかりか、副作用、その他種々な障害さえもたらすことがあります。
うろ覚えで古い薬はのまない
薬は受診時の症状や年齢、性に応じて処方されるものです。例えば以前もらった薬と「同じ症状だから」と自己判断やうろ覚えで、服用してとんでもないことを引き起こすということにもなりかねません。
処方された薬は本人だけのもの
自分に処方された薬は、自分だけのもの(受診した時の症状や年齢、性)ですから、他人にあげたりしてはいけません。とくに最近の薬は色がきれいで糖衣錠になっていますのでのみやすいこともあり、ついなに気なく子供や老人に服用させることもありますが、危険なことになりかねません。ことに子供や老人には、分量の匙加減が難しいのでさけたいものです。
ナースによる患者の家族のための電話相談技法
1講座ごとの(医療職会員のみ)聴講ができます
1講座3,000円/お電話でお申し込みください
時間 18:00〜20:00
No. |
月/日 |
内容 |
講師 |
5 |
10月5日(金) |
腎障害のアセスメントと対応 |
大井洋之先生
(日本大学医学部第2内科講師) |
6 |
10月12日(金) |
呼吸器疾患のアセスメントと対応 |
岡安大仁先生
(元日本大学医学部教授) |
7 |
10月19日(金) |
婦人科疾患のアセスメントと対応 |
伊藤博之先生
(聖路加国際病院産婦人科) |
8 |
10月26日(金) |
循環器疾患のアセスメントと対応[1] |
高尾信廣先生
(聖路加国際病院内科循環器科) |