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(4)運輸部門における地球温暖化問題の現状
[1]運輸部門における二酸化炭素の排出の現状
 運輸部門からの二酸化炭素排出量は、我が国の二酸化炭素排出量の約2割を占め、また、年々排出量が増加し、1999年度においては、1990年度に比べて23.0%の増加となっています。
 
■輸送機関別の二酸化炭素排出割合
 運輸部門全体の二酸化炭素排出量のうち、自動車から排出される二酸化炭素の割合は87.8%に上っています。また、そのうち、自家用乗用車からの割合は56.4%となっています。
 
●運輸部門の二酸化炭素排出量(輸送機関別)1999年度
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資料:国土交通省
 
■運輸部門における二酸化炭素排出原単位
 旅客輸送機関の二酸化炭素排出原単位(1人を1km運ぶ際の二酸化炭素排出量)を比較すると、自家用自動車は鉄道の約9倍もの二酸化炭素を排出しており、二酸化炭素排出削減のためには、自家用自動車に比べて二酸化炭素排出原単位の小さい公共交通機関の利用促進を図る必要があります。
 また、貨物輸送機関の二酸化炭素排出原単位(1トンの荷物を1km運ぶ際の二酸化炭素排出量)をみると、自家用小型トラックは鉄道の130倍、内航海運の70倍、営業用小型トラックの3.4倍の二酸化炭素を排出しており、営業用トラックの効率的活用及び内航海運や鉄道へのモーダルシフト等の物流効率化を図る必要があります。
 
●旅客輸送機関の二酸化炭素排出原単位炭素換算(平成11年度)
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資料:国土交通省資料により作成
注)自家用自動車及び自家用軽自動車は乗用車、貨物車を含む
●貨物輸送機関の二酸化炭素排出原単位(炭素換算)(平成11年度)
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資料:国土交通省資料により作成
注)普通車は積載量2,000kg以上
●国内旅客輸送の輸送機関分担率(人キロ)
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●国内貨物輸送の輸送機関分担率(トンキロ)
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[2]運輸部門におけるエネルギー消費
 運輸部門の中では、自動車のエネルギー消費量が最も多く、国内輸送機関全体のエネルギー消費量の87.8%にも達しており、しかもそのほとんどは乗用車とトラックです。また、油種別にみるとガソリンと軽油で全体の85%を占めています。
 
●輸送機関別エネルギー消費割合と油種消費量(1998年度) 注:国内輸送のみである
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(合計 原油換算107百万キロリットル) 資料:交通関係エネルギー要覧
 








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