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(12)新聞記事「LCA制度に自動車部品・用品の環境評価を追加へ」
日刊自動車新聞 2001年8月27日
国土省 ネット通じドライバーに情報提供
 国土交通省は、2003年度から始める「自動車ライフサイクル・アセスメント(LCA)制度」に、自動車部品・用品の環境評価を加える。転がり抵抗を減らしたタイヤや省燃費効果をうたう油脂類などが対象。実際の“効能”を調べて評価し、インターネットなどを通じてドライバーに情報提供する。LCA制度を通じてトライバーの環境意識を高めるとともに、部用品メーカーに環境対応型商品の開発を促す狙いがある。
メーカーの商品開発促す
 同省の自動車LCA制度は、生産に必要なエネルギーや排出汚染物質、リサイクルのしやすさなど、生産から廃棄までの環境負荷を多角的に調べて車種別に比較公表するもの。
 衝突試験などを通じて自動車の安全性能情報を公開する「自動車アセスメント制度」の環境版で、新車時の性能だけでは分からない環境負荷を考慮して“環境に優しいクルマ”を選ぶことができる点が特徴だ。同省は来年度中に評価項目や方法を決め、03年度からの情報提供を目指している。
 部品・用品の情報提供も同制度の一環として実施する考えで、来年中に評価手法を確立したい考え。自動車部品・用品市場でも環境意識の高まりを受けて、省燃費タイヤやエンジンオイル、燃料添加剤などが出回っているが、省燃費や低公害などの効果に関する客観基準がないのが実情。同省が一定の基準でこれらの部用品を評価・公表すれば、購入時の参考になる上、メーカーの開発意欲が高まるなどの効果が期待できそうだ。








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