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(8)自動車の点検及び整備に関する手引き
自動車の点検及び整備に関する手引(平成12年3月27日 運輸省告示第162号)より抜粋
1 はじめに
(省路)〜近年地球温暖化などの環境問題が重要視されていることからも、排気ガスや燃料消費率の状態を意識した上で〜(省略)
2 日常点検の実施方法
(省略)〜「自家用貨物など」と「事業用など」に分類される自動車については、1日1回 、その運行の前に実施することが必要です。〜(省略)

点検箇所 点検項目
運転席での点検  ブレーキ・ペダル  踏みしろ、ブレーキのきき
 駐車ブレーキ・レバー  引きしろ(踏みしろ)
 原動機(エンジン) ※かかり具合、異音
※低速、加速の状態
 ウィンド・ウォッシャ ※噴射状態
 ワイパー ※拭き取りの状態
◎空気圧力計  空気圧力の上がり具合
◎ブレーキ・バルブ  排気音
エンジン・ルームの点検  ウィンド・ウォッシャ・タンク ※液量
 ブレーキのリザーバ・タンク  液量
 バッテリ ※液量
 ラジエータなどの冷却装置 ※水量
 潤滑装置 ※エンジン・オイルの量
 ファン・ベルト ※張り具合、損傷
車の周りからの点検  灯火装置、方向指示器  点灯・点滅具合、汚れ、損傷
 タイヤ  空気圧
 亀裂、損傷
 異常な磨耗
※溝の深さ
◎エア・タンク  タンク内の凝水
◎(ブレーキ・ペダル) ※(踏みしろ、ブレーキのきき)
※ 印の点検項目は、「自家用貨物など」、「事業用など」に分類される自動車にあっても、
自動車の走行距離や運行時の状態などから判断した適切な時期に行えばよいものです。
◎印の点検箇所は、エア・ブレーキが装着されている場合に点検してください。
3 定期点検の実施の方法
 定期点検は、一般的な構造・装置の自動車に関し標準的な使用を前提として、定期的に行う必要のある点検を定めたものです。〜(省略)
 (省路)〜「事業用など」に分類される自動車には、3か月点検と12か月点検の2種類があります。ここでは、標準的な点検の実施の方法を説明しています。
 なお、特種な構造・装置の自動車や、走行距離が多いなど使用の状況が厳しい場合(いわゆるシビアコンディション)には、表に示されていない点検(メーカーなどが発行する点検整備の情報を参考として行う点検)が必要となります。〜(省略)
 
 (注)(省略)〜表中「点検時期」欄で、「距離」と付した点検項目にっいては、前回その項目について定期点検をしたときからの走行距離が、〜(省略)〜「自家用貨物など」と「事業用など」については3ヶ月当たり2,000km、(点検項目が6か月点検の対象の場合は6か月で4,000km,12か月点検の対象の場合は年間で8,000km)に満たない場合には省路することが出来ますが、2回連続して省略することはできません。

(1)四輪自動車など
点検箇所 点検項目 点検時期(年又は月ごと)事業用など
かじ取り装置(ステアリング) ハンドル 操作具合 12月
ギヤ・ボックス オイル漏れ 12月
取り付けの緩み 12月
ロッド、アーム類(ステアリング・リンケージ) 緩み、がた、損傷 3月 距離
ボール・ジョイントのダスト・ブーツの亀裂と損傷 12月
ナックル 連結部のがた 3月 距離
かじ取り車輪 ホイール・アライメント 12月
パワーステアリング装置 ベルトの緩みと損傷 3月
オイル漏れ、オイル量 3月 距離
取付けの緩み 12月
制動装置(ブレーキ) ブレーキ・ペダル 遊び、踏み込んだときの床板とのすき間 3月
ブレーキのきき具合 3月
駐車ブレーキ機構 引きしろ(踏みしろ) 3月
ブレーキのきき具合 3月
ホース、パイプ 漏れ、損傷、取付け状態 3月
リザーバ・タンク ブレーキ液の量 3月
マスタ・シリンダ、ホイール・シリンダ、ディスク・キャリパ 液漏れ 1年
機能、磨耗、損傷 12月
ブレーキ・チャンバ ロッドのストローク 3月
機能 12月
ブレーキ・バルブ、クイック・レリーズ・バルブ、リレー・バルブ 機能 12月
倍力装置(ブレーキ・ブースタ) エア・クリーナの詰まり 12月
機能 12月
ブレーキ・カム 磨耗 12月
ブレーキ・ドラム、ブレーキ・シュー ドラムとライニングとのすき間 3月
シューの摺動部分、ライニングの磨耗 3月距離
ドラムの磨耗と損傷 12月
バック・プレート バック・プレートの状態 12月
ブレーキ・ディスク、パッド ディスクとバッドとのすき間 3月 距離
パッドの磨耗 3月 距離
ディスクの磨耗と損傷 12月
センタ・ブレーキ・ドラム、ライニング ドラムの取付けの緩み 3月
ドラムとライニングとのすき間 3月
ライニングの磨耗 12月
ドラムの磨耗と損傷 12月
二重安全ブレーキ機構 機能 12月
走行装置 ホイール タイヤの状態 3月 距離
ホイール・ナットとホイール・ボルトの緩み 3月
リム、サイド・リング、ホイール・ディスクの損傷 12月
フロント・ホイールベアリングのがた 3月 距離
リヤ・ホイール・ベアリングのがた 12月
緩衝装置 リーフ・サスペンション リーフ・スプリングの損傷 3月
取付部、連結部の緩み、がた、損傷 12月
コイル・サスペンション(トーション・バーを含む) コイル・スプリングの損傷 12月
取付部、連結部の緩み、がた、損傷 12月
サスペンションの取付部と連結部 緩み、がた、損傷 2年
エア・サスペンション エア漏れ 3月
ベローズの損傷 3月 距離
取付部、連結部の緩みと損傷 3月 距離
レベリング・バルブの機能 12月
ショック・アブソーバ オイル漏れ、損傷 3月
動力伝達装置 クラッチ ペダルの遊び、切れたときの床板とのすき間 3月
作用 3月
液量 3月
トランスミッション・トランスファ オイル漏れ、オイル量 3月 距離
プロペラ・シャフト、ドライブ・シャフト 連結部の緩み 3月 距離
自在継手部(ユニバーサル・ジョイント)のダスト・ブーツの亀裂と損傷 12月
継手部のがた 12月
センタ・ベアリングのがた 12月
デファレンシャル オイル漏れ、オイル量 3月 距離
電気装置 点火装置 点火プラグ(スパーク・プラグ)の状態 3月 距離
点火時期 3月
ディストリビュータのキャップの状態 12月
バッテリ ターミナル部の接続状態 3月
電気配線 接続部の緩みと損傷 3月
原動機(エンジン) 本体 低速と加速の状態 3月
排気の状態 3月
エア・クリーナ・エレメントの状態 3月 距離
エア・クリーナの油の汚れと量 6月
シリンダ・ヘッドとマニホールド各部の締め付け状態 12月
潤滑装置 オイル漏れ 3月
燃料装置 燃料漏れ 3月
冷却装置 ファン・ベルトの緩みと損傷 3月
水漏れ 12月
ばい煙、悪臭のあるガス、有毒なガス等の発散防止装置 ブローバイ・ガス還元装置 メターリング・バルブの状態 12月
配管の損傷 12月
燃料蒸発ガス排出抑制装置 配管等の損傷 12月
チャコール・キャニスタの詰まりと損傷 12月
チェック・バルブの機能 12月
一酸化炭素等発散防止装置 触媒反応方式等排出ガス減少装置の取付の緩みと損傷 12月
二次空気供給装置の機能 12月
排気ガス再循環装置の機能 12月
減速時排気ガス減少装置の機能 12月
配管の損傷と取付状態 12月
警音器(ホーン)、窓拭器(ワイパー)、洗浄液噴射装置(ウィンド・ウォッシャ)、デフロスタ、施錠装置(ステアリング・ロック) 作用 12月
エグゾースト・パイプとマフラ 取付けの緩みと損傷 3月 距離
マフラの機能 12月
エア・コンプレッサ エア・タンクの凝水 3月
コンプレッサ、プレッシャ・レギュレータとアンローダ・バルブの機能 12月
高圧ガスを燃料とする燃料装置等 導管、継手部のガス漏れと損傷 3月
ガス容器取付部の緩みと損傷 12月
車枠(フレーム)、車体(ボディー) 非常口の扉の機能 3月
緩み、損傷 3月
連結装置 カプラの機能と損傷 12月
キング・ピンの亀裂と損傷 12月
ピントル・フックとルネット・アイの損傷 12月
座席 座席ベルト(シートベルト)の状態 12月
開扉発車防止装置 機能 12月
その他 シャシ各部の給油脂状態 3月

4 整備の実施方法
 ここでは、「2 日常点検の実施の方法」と「3 定期点検の実施の方法」に基づき点検を行った結果、清掃、調整、交換などの整備が必要となった場合、通常行われることが多いものの代表例について、その実施の方法を説明しています。

(1)四輪自動車など
装置 整備項目
制動装置(ブレーキ) ブレーキ液の補給
走行装置 タイヤの交換
電気装置 バッテリ・ターミナル部の清掃
バッテリ液の補給
ヒューズの交換
 ○灯火装置(前照灯、制動灯など)
 ○方向指示器
 ○窓拭器(ワイパー)
 ○洗浄液噴射装置(ウィンド・ウォッシャ)など
原動機(エンジン) エア・クリーナ・エレメントの清掃、交換
エンジン・オイルの補給
ジーゼル車の燃料フィルタの水抜き
ジーゼル車の燃料系統のエア抜き
冷却水の補給
冷却水の交換
その他 洗浄液噴射装置の洗浄液(ウィンド・ウォッシャ液)の補給
窓拭器(ワイパー)のブレードの交換
(出典)運輸省自動車交通局監修(平成12年)「自動車整備関連法令と解説(平成13年版)」








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