3.3 精度管理
本調査の対象物質であるダイオキシン類は、非常に低濃度である事に加え、厳密な評価が求められることから、精度管理を十分に実施する必要がある。
以下に、ダイオキシン類の分析における留意点を示す。
1)分析方法
ダイオキシン類の測定は、環境省の「ダイオキシン類に係わる底質調査測定マニュアル」(平成12年3月)に従い実施した。
2)検出下限値の確認
分析を実施する前に表−3.5に示す検出下限値を満足することを確認した。
3)二重測定
試料10検体毎に1回の割合で行い、個々の分析値が平均値の±30%以内であることを確認した。
表−3.5 ダイオキシン類(コプラナPCBsを含む)下限値
ダイオキシン類(異性体物質名) |
検出下限値
(pg/g) |
ダ
イ
オ
キ
シ
ン
類
|
ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン
(PCDDs) |
四塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(T4CDD) |
0.1 |
五塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(P5CDD) |
0.1 |
六塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(H6CDD) |
0.2 |
七塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(H7CDD) |
0.2 |
八塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(O8CDD) |
0.5 |
ポリ塩化ジベンゾフラン
(PCDFs) |
四塩化ジベンゾフラン(T4CDF) |
0.1 |
五塩化ジベンゾフラン(P5CDF) |
0.1 |
六塩化ジベンゾフラン(H6CDF) |
0.2 |
七塩化ジベンゾフラン(H7CDF) |
0.2 |
八塩化ジベンゾフラン(08CDF) |
0.5 |
コプラナPCB類 |
四塩化ビフェニール(T4CB) |
0.5 |
五塩化ビフェニール(P5CB) |
0.5 |
六塩化ビフェニール(H6CB) |
0.5 |
七塩化ビフェニール(H7CB) |
0.5 |