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3.2 分析方法
1) 表層泥
 分析対象物質の分析方法は、環境省の「ダイオキシン類に係わる底質調査測定マニュアル」(平成12年3月)に定める方法によった。
2) 柱状泥
(1)堆積年代測定
 分割した全試料について、含水比、単位堆積重量、密度を測定した。試料のうち20層について鉛−210により、堆積年代を測定した。
(2)ダイオキシン類分析
 鉛直方向6層を対象として試料とし、ダイオキシン類分析を行った。分析方法は、環境省の「ダイオキシン類に係わる底質調査測定マニュアル」(平成12年3月)に定める方法によった。
3)底質一般性状項目
 底質一般性状項目については、「底質調査法」(昭和63年9月、旧環境庁)に定める方法によるものとした。
4)粒径別ダイオキシン類分析
(1)粒径別ダイオキシン類
 平成12年度に東京湾(多摩川河口)の底泥を対象に実施した粒径別のダイオキシン類の測定と同様に、播磨灘St.3及びSt.7の表層泥を対象として粒径別のダイオキシン類の測定を行った。
 図−3.1に示すフローに従い表層泥を、砂(75μm以上)、シルト〜粘土(数μm〜75μm)、粘土(数μm)に分画して試料とした。分画した底泥中のダイオキシン類分析は、環境省の「ダイオキシン類に係わる底質調査測定マニュアル」(平成12年3月)に定める方法によった。
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備考)
1.ふるい分けにより、75μm以下のものは、乾燥後に泥として分析。75μm以上のものも、乾燥後泥として分析した。
2.沈降後の浮遊物は、上水を採取し、その懸濁液をディスクを用いて濃縮した後、抽出(ソックスレー抽出)し分析した。
図−3.1 粒径別ダイオキシン類分析の試料分画フロー
(2)浮遊粒子中のダイオキシン類分析
 底泥の撹乱に伴う浮遊粒子中のダイオキシン類が水質に及ぼす影響を把握するため、播磨灘(St.3)の表層泥を懸濁した場合の水中のダイオキシン類分析を行った。
 図−3.2に示すフローに従い表層泥をイオン交換水に撹拌し、24時間後の上水中のダイオキシン類濃度、TOC(全有機体炭素)を測定した。
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図−3.2 浮遊粒子中のダイオキシン類分析のフロー
備考)
1.沈降後の水は、沈降後の上水を採取し、その懸濁液をディスクを用いて濃縮した後、抽出(ソックスレー抽出)し分析した。
2.また、沈降後の抽出液を0.45μmのフィルターにかけ、走査型顕微鏡の写真撮影を行った。








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