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V-3 海上試験
 散布装置(I型)に関し、装置取扱いの容易さ及び実海域における性能を確認した。
1 海上試験日
 平成13年12月10日、気温:9.4℃,湯温:36.2℃,風速:北東2m/s,気圧:1017hPa
2 海上試験場所
 海上災害防止センター 防災訓練所(横須賀市)
3 試験方法
手順 評価ポイント及び条件
準備 ・搬送の容易さ
・船体への取付け易さ
散布 ・散布管を船側へ引寄せた状態からの振出し
・散布
[1]散布高さ2m
(写真V-9)
吐出圧(MPa) 掃海速力(kt)
0.2 3→8
0.3 3→8
[2]散布高さ3m
(写真V-11)
吐出圧(MPa) 掃海速力(kt)
0.2 3→8
0.3 3→8
撤収・収納 ・撤収の容易さ
・装置収納状態

4 海上試験結果

評価ポイント及び条件 結果
搬送の容易さ 散布装置一式を二種類のバッグに収納することにより、一人で十分搬送可能。
船体への取付け易さ 散布管を3本連結した状態で、スタンション等に固定しようとすると、散布管先端部を他の人が補助しなければ取付けは困難。
しかし、散布管の根元部のみを先に固定し、中間・先端を組立てたものを後から接続すれば、一人での取付け作業も可能。
散布管を船側へ引寄せた状態からの振出し 固定金具(ネジ部)を散布管が落下しない程度に緩めると、散布管を任意の位置まで回転させることができる。
・振出しから散布管固定(ロープによる固縛含)までの所要時間:約2min


散布








散布
散布高さ(m) 2 掃海速力上昇及び風による影響なし。(前方より風速2.2m/s)
吐出圧(MPa) 0.2
掃海速力(kt) 3→8
散布高さ(m) 2 掃海速力上昇及び風による影響なし。
吐出圧(MPa) 0.3
掃海速力(kt) 3→8
散布高さ(m) 3 散布水が風の影響を受け(前方より風速8m/s)、3kt時には散布水の落下位置は0.3〜0.4m、8kt時には、2.5m船尾側(後方)に流されていた。
吐出圧(MPa) 0.2
掃海速力(kt) 3→8
散布高さ(m) 3 散布水が風の影響を受け、3kt時には散布水の落下位置は1m、8kt時には、0.4m船尾側(後方)に流されていた。また、両者共に風により霧状の水は、船体側及び船尾後方の海上まで流されていた。
(写真V-10)
吐出圧(MPa) 0.3
掃海速力(kt) 3→8
撤収の容易さ 散布管・ホース・ポンプユニットの真水洗浄、散布装置分解、収納までの一連の作業を一人で実施可能。
・ポンプユニット真水洗浄からバッグ収納までの所要時間:約7min
・散布管分解からバッグ収納までの所要時間:約5min
装置収納状態 写真V-7、8
海上試験状況 写真V-9〜12








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