国際協力事業団(JICA)からの受託事業として、平成13年度都市公共交通コロキウムが、5月15日から7月6日までの間実施された。本コロキウムは開発途上国等の都市部における交通混雑等の諸問題の解決に役立てるために開催するもので、我が国における都市公共機関が抱える多くの問題への対応策及び将来計画等を講義と交通機関施設の見学で学ぶと共に、研修参加各国の都市公共交通の現状紹介等を行った。

　今年度も、首都圏のほか名古屋市、京都市、広島市、福岡市を訪問し、それぞれの都市公共機関の見学を行った。特に、名古屋市では5日間滞在し、名古屋市交通局から綜合都市計画と各モードの現状と将来計画について講義をうけ、更には現場で搭乗体験することが出来た。名古屋市における講義及び見学について研修員は3グループに分かれてレポートを作成し、報告会を行った。報告会に出席した中部運輸局と名古屋市からそれぞれコメントを頂くことができた。

　その他の講義としては、国土交通省の行政組織、鉄道事業に対する補助金制度、鉄道と自動車行政の現状と問題、公害対策等があった。