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母子保健に関する用語の解説
 
母子保健の法律用語
 
●母性
 女性が持っている母親としての性質。
●妊産婦
 妊娠中又は出産後1年以内の女子をいう。
●乳児
 1歳に満たない者をいう。
●幼児
 満1歳から小学校就学の始期(満6歳になってから初めて巡ってくる4月1日)に達するまでの者をいう。
●保護者
 親権を行う者、後見人その他の者で、乳児又は幼児を現に監護する者をいう。
●新生児
 出生後28日を経過しない乳児をいう。
●未熟児
 身体の発育が未熟のまま出生した乳児であって、正常児が出生時に有する諸機能を得るに至るまでの者をいう。
●低体重児
 出生時の体重が2500g未満の乳児をいう。
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母子保健関係の統計用語
 
●出生率
 1年間の出生数/人口×1,000
●死産率
 死産(自然・人工)数/出産数(出生数+死産数)×1,000
 *死産とは、妊娠第4月以降における死産をいう。
●乳児死亡率
 乳児死亡率/出生数×1,000
 *乳児死亡とは、生後1年未満の死亡でこの中には新生児死亡を含む。
●新生児死亡率
 新生児死亡数/出生数×1,000
 *新生児死亡とは生後28日未満の死亡で、この中には早期新生児死亡を含む。
●早期新生児死亡率
 早期新生児死亡数/出生数×1,000
 *早期新生児死亡とは、生後1週間未満の死亡をいう。
●周産期死亡率
 (妊娠22周以後の死産数+早期新生児死亡率)/(出生数+妊娠満22週以後の死産数)×1,000
●死亡率
 死亡数/人口×1,000
●自然増加率(出生数−死亡数)/人口×1,000
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よく用いられる医学用語
 
●先天性
 妊娠中や分娩時の異常、遺伝などの原因で、心身に障害を持って生まれた場合に用いられる。
1 遺伝による障害
 血友病、白子、遺伝性知的障害、各種の代謝異常症など。
2 妊娠中の異常による障害
 母親が風疹にり患した時の聾、心臓奇形などの先天奇形、染色体異常や胎児の障害などに原因する知的障害、母体の梅毒罹患による先天(性)梅毒など。
3 分娩中の異常による障害
 遷延分娩、狭骨盤による難産等に由来する各種の障害。
●後天性
 生まれてから後に心身に障害をもたらした場合に用いられる。
 結核や肺炎などの感染症、外傷や打撲などによる後遺症により心身に障害が残されるもの。








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