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年頭挨拶
第四管区海上保安本部長 野一色 修平
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 新年明けましておめでとうごさいます。
 平成十四年の新春を迎えるにあたり、(社)中部小型船安全協会の会員の皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 昨年を振り返りますと、中部地区では、四月から関東地区と関西地区に引き続き、(財)日本海洋レジャー安全・振興協会の行う「プレジャーボート救助事業」(BAN)が発足いたしました。
 レジャー活動は、自己責任により行うべきであるとの声が高まるなか、中部地区においてもようやくBANが発足したわけですが、マリンレジャーにおいて指導的役割を担う会員の皆様におかれましては、範を示すためにも率先して中部BANに加入していただければと考えておりますし、当本部といたしましても、民間海難救助体制の整備の充実を図るため、中部BANや(社)日本水難救済会等への支援を積極的に行うこととしております。
 一方、海上保安庁では、全国に航行援助センターを設置し、インターネットやテレホンサービスなどで各地域の沿岸域のきめ細かな航行の安全に関する情報を提供(MICS…Maritime Information and Communication System)することにしており、管内においても昨年四月に鳥羽海上保安部に設置され、ホームページにより大王埼灯台で観測された最新の海象・気象情報、海の交通安全に関する情報、地域に密着した海に関するサービス情報などを提供しておりますが、当本部でもマリンレジャーに関するホームページを昨年から開設し、安全で楽しいマリンレジャーを行うために有益な情報を提供できるように努めております。
 また、貴協会ホームページに海上安全指導員の方と当本部が協力して作成している「港へのアプローチ情報」につきましても、益々内容が充実され、マリンレジャーを楽しむ方にとって今後、大いに期待されているところであります。
 貴協会におかれましては、小型船舶を対象とした海難防止のための公益法人として、安全講習会の開催、海上安全指導員による安全パトロール・現場指導実施等の事業活動を通じ、海難の防止、運航マナーの向上、海事知識の普及等地道な事業に取り組まれてこられており、特に、名古屋、蒲郡で行われた安全パトロール艇出艇式は、各地区において定例行事として定着し、安全で楽しいマリンレジャーの普及と発展に大いに寄与されているところです。
 最後に、役員の皆様を中心として、活発に活動されていることに対しまして、敬意を表するとともに、貴協会の益々のご発展と皆様のご多幸をお祈りして年頭のご挨拶といたします。








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