日本財団 図書館


天気予報の知識
1.天気予報に使われることば
 毎日なにげなく耳にする天気予報……そのことばに含まれている意味は……
◎今日・今夜・明日など
z1018_01.jpg
午後、3時間未満の連続した降雨がある場合
z1018_02.jpg
断続した雨が続くが降雨時間の合計は6時間未満
z1018_03.jpg
連続降雨が日中5〜6時間続く場合
z1018_04.jpg
連続降雨が昼過ぎから降り出す場合
z1018_05.jpg
おもな天気予報
種類 説明
天気予報 明後日までの天気・気温・風などの予報
 (毎日6・9・12・18・21時に発表)
週間天気予報 向こう7日間の天気予報
 (毎日18時に発表)
季節予報 1ヵ月予報:向こう1ヵ月間の気象状態の予報
 (毎月月末に発表)
3ヵ月予報:向こう3ヵ月間の気象状態の予報
 (毎月20日に発表)
暖候期予報:春から夏の半年間の気象状態の予報
 (毎年3月10日に発表)
寒候期予報:秋から冬の半年間の気象状態の予報
 (毎年10月20日に発表)
気象情報・気象注意報・気象警報
 台風や発達した低気圧などが近づき、何らかの災害が予想されるときは、気象台などから情報・注意報・警報が発表される。
◎情報:注意報・警報が発表されるような気象状態になりそうな時や、注意報・警報の内容を補足する時などに発表される。情報には全国的なものと地方的なものとがある。
 台風第○号に関する情報、低気圧に関する情報、大雨に関する情報、大雪に関する情報など。
◎注意報:気象現象などにより被害が予想される時に発表される。
風雪・強風・大雨・濃霧・乾燥・雷・洪水・波浪注意報。
◎警報:気象現象などによって重大な災害が予想される時に発表される。
警報は気象官所が防災の見地から特に厳重な注意と警戒を呼びかけるもの。
暴風・暴風雪・大雨・大雪・洪水・波浪・高潮警報など。
天気図に使われる天気図記号
z1020_01.jpg
風力階級表(ビューフォート)
風力 地上10mにおける相当風速
m/sec
相当する状態
陸上 海上
0 0〜0.2 静穏、煙はまっすぐに上る。 海面は鏡のようである。
1 0.3〜1.5 風向は、煙のなびき方でわかるが、風向計ではわからない。 うろこのようなさざ波ができるが、波がしらにあわはない。
2 1.6〜3.3 顔に風を感じる。木の葉が動く。風向計も動きだす。 小さい小波が明らかに認められる。波長は短い。波がしらはなめらかに見え、砕けてはいない。
3 3.4〜5.4 木の葉や細い小枝が絶えず動く。軽い旗が開く。 大きい小波ができる。波がしらが砕けはじめる。あわはガラスのように見える。ところどころに白波が現われることがある。
4 5.5〜7.9 砂ほこりが立ち、紙片が舞い上る。小枝が動く。 小さい波ができる。波長はやや長い。白波がかなり多くなる。
5 8.0〜10.7 葉のあるかん木がゆれはじめる。湖沼の水面に波がしらが立つ。 中ぐらいの波ができる。波長はずっと長くなる。白波がたくさん現われる(しぶきができることもある)
6 10.8〜13.8 大枝が動く。電線が鳴る。かさはさしにくい。 大きい波ができはじめる。波がしらの白くあわだつ範囲がさらに広くなる(しぶきのできることが多い)。
7 13.9〜17.1 樹木全体がゆれる。風に向っては歩きにくい。 海は盛り上り、砕けた波から立った白いあわは、筋を引いて風下に吹き流されはじめる。
8 17.2〜20.7 小枝が折れて飛ぶ。風に向っては歩けない。 波長の長い、やや小さい大波になる。波がしらの端は砕けてしぶきとなりはじめる。あわは、はっきりした筋を引いて風下に吹き流される。
9 20.8〜24.4 人家には軽い被害がある(煙突が倒れ、かわらがはがれる) 大波になる。あわは、濃い筋を引いて風下に吹き流される。波がしらはのめり、くずれ落ち、逆巻きはじめる。しぶきのために視程は短くなる。
10 24.5〜28.4 内陸ではあまり起らない。樹木が根こそぎになる。建物には被害が多い。 波がしらが高くのしかかるような非常な大波になる。大きなかたまりとなったあわは、濃い白色の筋を引いて風下に吹き流される。海面は全体が白く見える。波のくずれ方は、激しく、衝動的になる。視程は短くなる。
11 28.5〜32.6 めったに起こらない。広い範囲の破壊を伴う。 山のように高い大波(中小船舶は一時、波の陰に見えなくなることもある。)海面は、風下に吹き流された長い白色の泡のかたまりで完全におおわれる。いたる所で波がしらの端が吹き飛ばされて水煙となる。視程は損なわれる。
12 32.7 - 大気は、泡としぶきが充満する。海面は、吹き飛ぶしぶきのため完全に白くなる。視程は著しく損なわれる。
風浪階級 うねり階級
階級 気象庁風浪階級表 気象庁うねり階級表
説明 波高(m) 説明
0 鏡のようになめらかである 0 うねりがない
1 さざ波がある 0をこえ1/10まで 短く又は中位の弱いうねり(波高2メートル未満)
2 なめらか、小波がある 1/10をこえ1/2まで 長く弱いうねり(波高2メートル未満)
3 やや波がある 1/2をこえ1 1/4まで 短く、やや高いうねり(波高2メートル以上4メートル未満)
4 かなり波がある 1 1/4をこえ2 1/2まで 中位の、やや高いうねり(波高2メートル以上4メートル未満)
5 波がやや高い 2 1/2をこえ4まで 長く、やや高いうねり(波高2メートル以上4メートル未満)
6 波がかなり高い 4をこえ6まで 短く、高いうねり(波高が4メートル以上)
7 相当荒れている 6をこえ9まで 中位の、高いうねり(波高が4メートル以上)
8 非常に荒れている 9をこえ14まで 長く、高いうねり(波高が4メートル以上)
9 異常な状態 14をこえる 2方向以上からうねりがきて海上が混乱している場合
〔備考〕
「短く」とは、波長100メートル未満(周期8.0秒以下の程度をいう)
「中位」とは、波長100メートル以上200メートル未満(周期8.1秒から11.3秒まで)の程度をいう
「長く」とは、波長200メートル以上(周期11.4秒以上)の程度をいう
視程の階級
階級 距離
0 50m未満
1 50-200m
2 200-500m
3 500-1km
4 1-2km
5 2-4km
6 4-10km
7 10-20km
8 20-50km
9 50km以上
台風の大きさの分類
階級 風速15m/以上の半径
台風 (特に断らない)
大型の台風 500km〜800km
超大型の台風 800km
台風の強さの分類
階級 中心付近の最大風速
台風 17m/s以上33m/s未満
強い台風 33m/s以上44m/s未満
非常に強い台風 44m/s以上54m/s未満
猛烈な台風 54m/s以上
*小さい、弱いなどの表現は被害の起きる大小と誤解されるのを避けるため、上記のように改めます。(本年6月1日から実施)








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION