日本財団 図書館


平成十三年度全国剣詩舞コンクール決勝大会実施要項
(1) このコンクールは、わが国の伝統芸道である剣舞・詩舞道に親しむ一般並びに青少年に、日ごろの剣詩舞道精進の成果を競う場を与えると同時にすぐれた剣詩舞道人を発掘し、これを表彰して斯道の向上と普及・発展を図ることを目的とし、この「全国剣詩舞コンクール決勝大会実施要項」に基づいて実施する。
(2) 「コンクール」は、左の五部門に分けて行なうものとする。
 
区分 幼年の部 少年の部 青年の部 一般一部 一般二部
資格 11歳未満 11歳以上
18歳未満
18歳以上
35歳未満
35歳以上
55歳未満
55歳以上
 
(いずれも年令は平成十三年四月一日現在とする。)
 
(3) コンクールの出場者は財団法人日本吟剣詩舞振興会が主催し、その運営を各地区連絡協議会に委嘱して行なわれた(4)項の予選大会に出場して入賞し選出されたものであり、プログラムに記載された氏名者以外のとび込みは許されない。
(4) 地区予選大会の名称とその包含地域
I 北海道地区大会 (道央・道南・道北・道東・北紋)
II 東日本地区大会 (青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島・新潟・山梨・群馬・栃木・茨城・埼玉・千葉・神奈川・東京)
III 中部地区大会 (静岡・愛知・長野・富山・石川・福井・岐阜・三重)
IV 近畿地区大会 (滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)
V 中国地区大会 (岡山・広島・山口・鳥取・島根)
VI 四国地区大会 (香川・愛媛・徳島・高知)
VII 九州地区大会 (福岡・大分・佐賀・長崎・宮崎・熊本・鹿児島・沖縄)

(5) この大会の審査委員は財団法人日本吟剣詩舞振興会常任理事会に於て委嘱されたものである。
(6) 出場者演舞のルール
I 出場順……申込〆切後、厳正公平な抽選で決定したプログラム順とする。変更は特別の事由に基づき、大会実行委員長が認めたものでないかぎり許されない。ただし、それも出場部門の競演実施中に限られる。
II 演舞吟題……指定吟題の中からあらかじめ届け出たものとし、予選、決選とも同じ演舞吟題とする。なお、その吟は財団作成の「平成十三年度吟剣詩舞道吟詠集」テープ及びCDを使用する。
III 衣裳と持ち道具
剣舞……[1]衣裳は紋付など和服、または稽古衣、はかま着用とし、なるべく簡素化したものとする。[2]足袋及びたすきの着用は自由とする。[3]持ち道具は、武具及び扇子などとする。
詩舞……[1]衣裳は和服、はかま着用とし、なるべく簡素化したものとする。[2]持ち道具は自由とし、なるべく簡素化したものとする。[3]扇子の型状、色彩などは自由とする。
 以上の原則に準じている場合は減点の対象としない。ただし、原則を著しく逸脱している場合は、減点の対象とする。
IV 舞台照明……地あかりのみとし、バックはホリゾント(白色)使用を原則とする。
V 演舞の要領……[1]司会者が出場者の番号、氏名、演題を紹介、一呼吸おいてテープが流される。[2]出場は上手、下手、板付いずれでもよい。また、そのタイミングも司会者の出場紹介が始まってからならいつでもよい。[3]振り付けは前奏、後奏を含めた全体でもよいし、詩文のみでもよい。演舞終了時、舞台にある振り付けの場合でも立礼は必要としない。なお、採点の対象は、原則として舞台出場から退場までの間の出場者の演技及び立居振舞とする。
(7) コンクールの審査要領
I 審査基準は当財団「剣詩舞コンクール審査規定」を適用する。
II 審査の基本方針は、剣舞・詩舞は吟詠の調べに合わせて詩歌のこころを体技をもって表現する芸道である。斯道の本質を踏まえ、芸としての向上を図るうえで不可欠なものは詩歌のこころを正しく理解する素養と、その技術的表現力、芸術的表現力である。この前提に立って審査の項目及び配点を、次のように設定する。
A 技術的表現力(50点配点)
[1] 基礎技量……30点 [2] 錬磨度……20点
B 芸術的表現力(50点配点)
[1] 詩心表現力…30点 [2] 舞台表現…20点
(8) 審査除外(失格)
I 遅刻、指定テープ外演舞、演舞放棄、その他審査委員長が失格と認めた場合。
II 審査結果発表並びに入賞者表彰時に出場者本人が不在の場合。
(9) 全国大会の出場者数と表彰
I 九頁別表の通り。
II 出場者には参加賞を授与する。
III 幼・少年出場者のうち遠距離参加者については本人の旅費を財団で負担する。
IV 各部一位入賞者は第三十四回全国吟剣詩舞道大会に於て、全国剣詩舞コンクール優勝者として出演する。
V 剣舞、詩舞各部に次の賞を贈る。
 
〈幼年の部〉    
  一位 文部大臣奨励賞(剣舞・詩舞のいずれか上位者)
    会長賞・金メダル・NHK杯
  二位 会長賞・銀メダル
  三位 会長賞・銅メダル
〈少年の部〉    
  一位 文部大臣奨励賞(剣舞・詩舞のいずれか上位者)
    会長賞・金メダル・NHK杯
  二位 会長賞・銀メダル
  三位 会長賞・銅メダル
  四位〜七位 会長賞(剣舞五位まで)
〈青年の部〉    
  一位 文部大臣奨励賞会長賞(剣舞・詩舞のいずれか上位者)
    会長賞・金メダル・NHK杯
  二位 会長賞・銀メダル
  三位 会長賞・銅メダル
  四位〜七位 会長賞(剣舞五位まで)
〈一般一部〉    
  一位 文部大臣賞(剣舞・詩舞のいずれか上位者)
    会長賞・金メダル・民放杯
  二位 会長賞・銀メダル
  三位 会長賞・銅メダル
  四位〜七位 会長賞(剣舞五位まで)
〈一般二部〉    
  一位 文部大臣奨励賞(剣舞・詩舞のいずれか上位者)
    会長賞・金メダル・民放杯
  二位 会長賞・銀メダル
  三位 会長賞・銅メダル
  四位〜七位 会長賞(剣舞五位まで)
VI 併せて「青少年吟剣詩舞道育成基金」より全国コンクール決勝大会幼年の部、少年の部、青年の部上位入賞者に左記の副賞(奨励金)が授与されます。
  第一位 三〇、〇〇〇円
  第二位 二〇、〇〇〇円
  第三位 一〇、〇〇〇円
(10) 「コンクール」進行中の拍手、声援、私語雑談及び大会本部許可の報道関係者並びに記録班以外の会場内での写真撮影、ビデオテープ及び八ミリ等の録画は禁止する。
※「後奏振付の注意点」
 コンクールにおける後奏の振り付けについては、次の点にご留意いただくことになっておりますのでご注意ください。
一、吟詠が終わり一〜二呼吸おいて、退場の姿勢に入ることが望ましい。
二、後奏いっぱいの振り付けの後、あらためて退場姿勢に入った場合は減点もありうる。
三、後奏が終わった時点で、出場者が舞台上にあっても退場途中であればよい。








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION