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はじめに
  財団法人アジア太平洋観光交流センター(APTEC)は、1995年9月に関西国際空港の対岸、大阪府泉佐野市のりんくうタウンに設立され、以来アジア太平洋諸国からの我が国に対する国際貢献への期待に応えて、世界観光機関(WTO)アジア太平洋事務所の活動支援を行なうとともに、アジア太平洋諸国との観光交流促進に関するさまざまな事業を行なっております。そのひとつが、21世紀の産業である観光産業のマーケティング戦略に不可欠な世界の観光関係統計の収集・分析とその情報提供であります。
  私共の財団が支援する世界観光機関(WTO)は、観光分野における世界最大の国際機関であり、観光の振興と発展をその目的としていますが、特に統計やマーケティングの分野においては、加盟各国から集積されるさまざまなデータを基に信頼すべき基本統計を編纂しているほか、観光における将来展望についても幅広い予測を行ない、世界各国の高い評価を受けているところであります。
  当財団としましても、これらWTOの貴重な統計資料を幅広く皆様のお役に立てる方法はないかと検討してまいりましたが、幸いなことに昨年度に引き続きWTO本部のご了解を得て、ここに「世界観光統計資料集」として本書を刊行することができるようになりました。
 本書の統計は、世界の主要観光送り出し国のアウトバウンド旅行者を目的地別に年を追ってまとめたもので、類例のない大変貴重なものであります。長い経験を有するWTOのノウハウがあったればこそ可能になったものです。当財団の記念すべき事業として本書を刊行できるのは大変なよろこびであります。広く観光行政に携わる方々、観光業界の方々、観光に関心のある研究者の方々、そして一般の方々に、地球的規模のツーリズムの実態を明らかにする基礎的資料として活用していただくことを心より希望いたします。
 最後に、本資料作成に際しまして、多大なご支援を賜わりました日本財団に深甚なる謝意を表したいと存じます。
平成14年3月
財団法人アジア太平洋観光交流センター
理事長 長光正純








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