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はじめに
 海洋情報研究センター(MIRC)が、日本財団の援助のもとに財団法人日本水路協会の中に設置されてから約5年が経過しました。この間の海洋情報研究センターにおける活動の中心は、日本財団からの補助事業「海洋データ研究」であり、それによって海洋情報研究センターのデータベース、メタデータベースを整え、その基盤を固めてきました。海洋物理学データ・水深データ・海流データ・潮汐潮流データ・地球物理的データ等についての品質管理ソフトウェアの開発・設計、およびその成果を利用してのデータプロダクトの制作を行ってきており、その活動は国内外において認められるようになりました。5ヵ年計画の「海洋データ研究」は2002年3月をもって完了しますが、この5年間に種々の研究機関・研究組織から各種の受託研究・事業を受け、順調に発展を遂げてきました。2002年度以降は、このような諸種の受託研究・事業を中心に、また海洋情報研究センター独自の計画に基づいて活動を続けていく所存です。
 人類の活動の海洋場への発展、広域の海洋汚染問題、地球温暖化をはじめとする地球環境にかかわる海洋の役割等、海洋への一般からの関心は増大の一途をたどっており、海洋に関するデータ・情報への要求もまた急速に増大しつつあります。ここに、海洋情報研究センターの2001年における活動の要約を要覧の形で纏めさせていただきました。今後とも、ご支援・ご鞭撻のほど、宜しくお願いいたします。
 
2002年3月
海洋情報研究センター所長
永田 豊








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