日本財団 図書館


はじめに
 (財)日本水路協会海洋情報研究センター(MIRC)は、海洋データの高度品質管理の方法・技術を開発して日本海洋データセンター(JODC)の活動を助けると共に、多方面の要望に沿う諸種のデータプロダクトを作成・提供すること、海洋データ管理に関連した種々の国際協力に参画すること等を目的として、1997年5月に日本財団の支援のもとに設立されました。また、MIRCは海洋知識の普及啓蒙活動を図るため種々の活動をしてきておりますが、その一環として、年1〜2回の割合で普及啓蒙講演会「海洋情報シンポジウム」を開催してまいりました。
 2001年度におきましては、(財)環日本海環境協力センターとの共催および第九管区海上保安本部の後援のもとで、8月18日富山市で開催することが出来ました。開催地が日本海に面している富山であることも考慮して、今回の講演会のタイトルを「日本海の環境を考える−この美しい海をまもるのは私たち−」といたしました。そうして、種々の分野を専門とされる最先端の研究者をお招きして、最近の日本海に関する研究の最新情報を提供していただき、また地球温暖化にともない日本海に生じつつある異変や、汚染の問題などについて分かり易く解説していただきました。講演会は100名を超す参会者を得て、成功裏に終えることが出来ましたが、この貴重な講演内容を、広く一般の方にも知っていただくことが重要であると考え、MIRCの刊行物、「海のサイエンスシリーズNo.9」として刊行することにいたしました。一人でも多くの方のお役に立てばと考える次第です。
 
2001年11月
海洋情報研究センター所長
永田 豊








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION