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琵琶湖のヨシ再生に向けた植栽条件に係る調査研究 報告書

 事業名 琵琶湖のヨシ再生に向けた植栽条件に係る調査研究
 団体名 淡海環境保全財団 注目度注目度5


(7)地形勾配との関係
 各コドラート地点の前50cm、後50cmの平均勾配を求め、ヨシ茎個体数密度との関係を散布図にしたものを図4.2.30に、また、勾配0.05間隔ごとのヨシ存在コドラートの出現頻度を図4.2.31に示す。
 
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図4.2.30 地形勾配とヨシ密度の関係
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図4.2.31 地形勾配別コドラート数
 これによれば、地形勾配とヨシの生育密度には相関関係は認められないものの、ヨシの分布は地形勾配が−0.15〜+0.05の間に集中している。この間のコドラート数は全142ヶ所のうちの127ヶ所であり、約9割のヨシの生育立地がこのような地形条件の場所となっていることが読みとれる。
 一方、第2章で示した既存知見によれば、鈴木ら(1993)は湖辺の傾斜が3度を超えると、風浪による底泥の巻き上や浸食・地形などが関係してヨシの株立ちが起こりやすいと述べているし、宇多(1998)は勾配が1/30以上と急勾配になると、波高が40cm以下の比較的穏やかな場所でも植生は繁茂しないとしているなど、一般にヨシの適正立地の目安とされるのは勾配−0.03程度までである。
 これと比べると、本調査のヨシの立地は概ね−0.15までとなっており、実に5倍の開きがある。
 これは、本調査の場合、コドラートの前後50cmずつの平均勾配という微地形を対象にしたことによると考えられる。
 そこで、次に各測線について基点から10m区間ごとの平均勾配とその区間に含まれるコドラートのヨシ平均茎個体数密度を求め、さらにこれを平均地盤高50cmごとに分類した上で、勾配と密度の関係を表してみた。これを図4.3.32に示す。
 10m区間ごとの平均で見ると、データの大半が集中している平均勾配は「0〜−0.05(下り1/20)」となった。これ以上の急勾配の区間にもヨシは存在しているが、その多くは地盤高がB.S.L.0cm以上のいわゆる陸域のヨシであることがわかる。平均勾配が−0.03〜−0.05の区間にも比較的多くのデータが存在していることから、必ずしも既存の知見による「3度以下」には限定されないが、概ねこれに近い結果と考えられる。
 
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図4.2.32 10m区間ごとの平均地形勾配と平均ヨシ密度の関係








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更新日: 2008年7月5日

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