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2.インセンティブ手法の実態調査 
 大臣会合関係国を対象に質問票による調査を行い、各国のインセンティブ手法実施例について、情報を収集した。 
(1)調査方法
 「交通に関する大臣会合」関係各国の海事当局担当者へ3項目からなる質問票をEメール及びFAXにより送付し、回答を求めた。 
(2)回答状況
 合計15件の回答を得た。質問票の送付数と回収数は次のとおり。
 
送付数 : 23 ; 大臣会合関係国22ヵ国及びEU(欧州連合)
 
回収数 : 15 ; オーストラリア、カナダ、デンマーク、EU、フィンランド、ドイツ、韓国、オランダ、ノルウェー、シンガポール、スペイン、スウェーデン、イギリス、アメリカ、日本
 
未回収 : 8 ; オーストリア、ベルギー、フランス、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、ポルトガル 
(3)回答概要
質問票の3項目毎に各国からの回答概要を次に示す。
 
[1] インセンティブ手法実施状況
 回答のあった15ヵ国中14ヵ国で、何等かのインセンティブ手法が実施されていた。国別、項目別では24の手法があり、内訳は、クオリティシッピング促進のインセンティブが14、サブスタンダード船排除のディスインセンティブが12であった。
 
実施中 : 14 ; オーストラリア、カナダ、EU、フィンランド、ドイツ、韓国、オランダ、ノルウェー、シンガポール、スペイン、スウェーデン、イギリス、アメリカ、日本
 
未実施 : 1 ; デンマーク
 
[2] 手法導入の検討状況
 インセンティブ手法の導入について、調査中、研究中等を含め11の国が検討を行っている。パリMOUでは、具体的なプロジェクトとしてQUALSHIP21に倣った報奨制度が検討されている。
 
検討中 : 12 ; オーストラリア、カナダ、デンマーク、EU、フィンランド、ドイツ、韓国、オランダ、シンガポール、スウェーデン、イギリス、日本
 
未検討 : 3 ; ノルウェー、スペイン、アメリカ
 
[3] インセンティブ手法の研究機関等
 インセンティブ手法について調査又は研究を行っている機関又は研究者を尋ねたところ、複数の国が同じ研究機関や研究者を回答してきた事もあり、研究機関・研究者について6件、報告書等の紹介が3件あった。
 
情報あり : 7 ; オーストラリア、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、シンガポール、イギリス、日本
 
惰報なし : 8 ; カナダ、EU、フィンランド、韓国、オランダ、スペイン、スウェーデン、アメリカ 
 








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