5. システムの試設計
ここでは、仮にシステムの規模(ろ過装置本体)を直径1m、長さ2mとし、基本モデル実験結果からSS(浮遊性懸濁物質)の除去率を90%と設定する。この設定をもとに下記に示す処理水量、原水の取水位置及び処理水の放水位置について水質シミュレーション計算を行い、各設定値による浄化予測を行い、浄化に有効な設定値を得る。
また、設定されたシステムの水域に対する浄化効果について検討を行う。
・処理水量
1900m3/日、3800m3/日
・原水の取水位置及び処理水の放水位置
位置A、位置B
図5-1 原水の取水位置及び処理水の放水位置
5.1 水質シミュレーション計算の概要
本計算は実測データ及び既存データをもとにして対象とする海域における海水の流動と水質について予測計算を行うものである。
本計算のフローを図5-2に示す。
図5-2 計算のフロー
5.2 システムの規模と配置
水質シミュレーション計算結果より、システムの規模として、装置本体の直径を1m、長さ2mに設定する。
また、処理水量は3800m3/日に設定する。
図5-4 システムの規模(ろ過装置本体)
システムの配置は、本体を護岸沿いに設置し、原水の取水位置を港橋から約350mの位置に設定し、処理水の放水位置を港橋付近に設定する。
図5-5に原水の取水位置と処理水の放水位置について示す。
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図5-5 システムの原水取水位置及び処理水放水位置
以上のように設定したシステムを稼働させることにより、前述した水質シミュレーション計算結果から、現状のSSの濃度を港橋から150mの範囲で約80%以上、150〜280mの範囲で約70〜80%、280〜350mの範囲で約60〜70%除去できるものと予測される。(図5-6)
また、透明度は、港橋から150mの範囲で約3倍以上、150〜300mの範囲で約2〜3倍程度向上することが推定される。(図5-7)
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図5-6 設定したシステム適用によるSS濃度の分布
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図5-7 設定したシステム適用による透明度の分布