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平成13年度 閉鎖性海域環境改善のための超高速海水浄化システムの実用化に関する報告書

 事業名  閉鎖性海域環境改善のための超高速海水浄化システムの実用化
 団体名 日本海洋開発産業協会 注目度注目度2


6.まとめ
 本年度は、実施海域の実態調査として実証試験候補地の調査と実態調査を行い、本システムの基本技術確認のための基本モデル実験及び数値解析によるシステムの試設計を行った。
 実証試験候補地の調査では、千葉県、東京都、兵庫県の各自治体から7ヶ所の候補地が提示され、実証試験海域として必要とする条件に対して評価を行った結果、兵庫県尼崎市の北堀運河が総合的に高く評価され、本システムの実証試験海域として選定を行った。
 実態調査では、選定した北堀運河に対して水質、底質、生物、地形、流速等について調査し、現状の環境や現地の状況の把握をおこなった。
 その結果、水質は、CODや窒素、リン等の濃度が高く、底質は、覆砂が施されており、比較的汚濁の少ない状況にあった。また、植物プランクトンは、珪藻類が多い状況にあった。
 水深は、中心部が比較的深く2〜4mの範囲にあり、護岸沿いが比較的浅く、中堀運河及びその周辺においては1m以下の部分もある。
 また、運河周辺におけるシステム本体の設置場所については、比較的可能性の高い場所として3ヶ所の候補地があり、今後県と調整し選定していく予定である。
 流れの状況としては、運河の一端にある北堀水門の開閉による影響が大きく、水門の外と内との水位差から水門の開口後、運河側から水門の外に向けて流れが発生し、閉じる前に反対向きの流れが発生する状況が確認された。
 基本モデル実験では、装置の基本特性について確認を行った。
 装置の汚濁負荷除去特性として、ろ層厚と除去率の関係や原水濃度と除去率の関係、原水及び処理水に含まれる懸濁物粒子に対する処理特性、ろ材の圧縮による浄化効果等について確認された。
 また、稼働特性として、処理速度によるろ材の圧縮状況や差圧の変化等について確認された。
 システムの試設計では、実態調査結果及び基本モデル実験結果をもとに水質シミュレーション計算によって、システムの規模、処理水量、原水の取水位置及び処理水の放水位置について設定を行った。また、設定したシステムの適用により現状のSSの濃度を港橋から150mの範囲で約80%以上、150〜280mの範囲で約70〜80%、280〜350mの範囲で約60〜70%除去できるものと予測された。透明度については、水質シミュレーション計算結果と過去のデータから推定を行い、その結果として現状の透明度に対して、港橋から150mの範囲で約3倍以上、150〜300mの範囲で約2〜3倍
程度向上することが推定された。
 今後の予定として、平成14年度は、実証システムの設計・製作及び設置を行うとともに現地の水域の汚濁状況を確認するため、SS、透明度等の水質測定を行う。また、平成15年度は、実証システムを稼働し、稼働状況の確認に加え、各種水質項目の測定を行いシステムの浄化効果について確認する。
 本事業で開発する技術は、比較的狭い水域を対象として、水域内の汚濁場所に移動して処理を行う、移動式で小型の浄化システムの技術として応用することが考えられる。
 また、本システムを適用するにあたっては、基本的には流れがなく汚濁した閉鎖性の海域を対象としているが、潮汐の水位変化によって生じる往復する流れがある場合でも、本課題で開発した技術をべ一スとして適切な浄化ンステムの計画を行うことが可能となる。








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更新日: 2012年5月19日

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