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4.1.5 結言
 
4.1.5.1 成果の概要
 我々が参考にした、従前の研究報告書では、装置の仕様及び実務試験手順についての記述が不十分であり試験実施にあたり装置の仕様、材質、実務手順の問題点などが不明
 であったが、不都合点、不明点を明らかにすることが出来、試験実施にあたっての手順の問題点を解消することが出来たので、本報告書は今後実務参画される試験所にとって貴重な資料になると考える。
 当初目的に対する調査研究結果は以下の通りである。
(1) 国連ラウンドロビン対応機器の設置と手順の習熟をほほ達成した。
(2) 試験結果に影響を及ぼす要因の検討は、課題の抽出に留まり検討実務については次年度の検討課題となった。また、クロスチェックの実施についてもデータ加工方法の整合方法等の問題に終始し、評価は次年度検討事項となった。
(3) 従来試験方法との相関の比較は、上記技術的問題が解決し、データの集積をはかった後の次年度テーマとなる。
(4) 標準条件及び判定基準の検討も成文化による結果の検証は次年度となる。
(5) 6ml圧力容器を使用した小型圧力試験容器については、容器の実務使用が検証され、従来の100ml、30ml容器と比較して小型試験が可能であることが追認された。
 
 
4.1.5.2 今後の課題
 平成13年度は装置の検討、作成、測定手順の確立、問題点の抽出などを行い、測定システムを完成させ、標準物質のデータ取得をおこなった。さらに、試験所間に生じた諸問題についての検討を行い、その解決に当たった。
 今後は、調査研究の過程で明らかになった前記の問題点を、14年度以降の検討課題として取り組み、解決を計って行く。従って、試験データの解析報告及び調査研究に当たった2試験所の解析結果の横断比較は、試験諸条件及びデータの取り込み・加工方法の検討、整合が進み試験方法が確立される次年度以降のテーマとなった。
 さらに、当該小型圧力容器試験研究の先駆者である消防研究所にも協力をお願いし、より良い調査研究を進めてゆく。
以上








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